磯のヒラスズキゲーム・厳寒期のテクニカルノート【PART2 シュートフィッシング】
ポイントの絞り込み方
風向き、波の方向、水深、立ち位置、潮位、ベイトなど、フィールドではさまざまな条件が重なり合って海況が刻々と変化している。同じポイントでも日がかわれば再現性のある釣りが難しいこともよくある。ルアー選択やアクションも重要なのかもしれないが、何よりも口を使ってくれるエリア、ターゲットが濃いエリア、さらにはヒラが定位するポイントや方向まで絞り込むことがこの釣りの核心であり、最も重要な課題であるといえる。
そこから先は人に教わるのではなく、フィールドで感じるしかない。思い思いの好きなルアーでニヤニヤ楽しみながら魚との距離を詰めていくパターンがエロくて楽しいのである。
エリア別の成熟度のズレを狙う
「プリスポーニングで乗っ込んでいる今がチャンス‼」 そんな状態でも2~3週間後に同じ状態が期待できる可能性は、よほどの条件が揃わない限りないだろう。逆にいえば2~3週間後にはそのエリアの大半の個体が産卵で深場に落ちている可能性もあるということだ。
もし釣れ続いたとしても、人為的プレッシャーが日ごとに増大する。いつ釣れなくなってもいいように、過去のシーズナルパターンを元に未成熟なエリアを捜す必要がある。そこで意識したいのが必ずしも毎年同じパターンではないということ。1つのエリアに固執せず、その年回りのエリア別の成熟度のズレを幅広く把握しておき、シーズンの傾向と対策を考えておくのがキモである。
また、この時期によくあるのが、条件がよくても小型しかヒットしないケースだ。ベイトが入り続けていて、サラシや他の条件も整っているポイントでサイズがのびないときはあやしいサインである。エリア内の3個所ほどが同じ状況なら、産卵で深場に落ちた可能性が高いので大幅にエリアを変更するようにしている。深追いは厳禁だが、2~3日後に再び大量に接岸し始めた例もある。決めつけはできないので経過観察が必要だ。
スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。