尺メバルを手中におさめるノウハウとは?
対大型のアプローチ
この時期にまとまって釣れるメバルは主にブルーバックと呼ばれる回遊型である。それだけに群れで回遊しているときは我先にとバイトしてきて連発することもあるが、当然そんな好況はマレである。実際は回遊ルートになりそうなポイントにひたすらリグを通すことになる。
ただ、寒空のもとでやみくもにアプローチを続けるのも考えものだ。効率よく狙わなければ集中力が続かない。そこで狙い目となるポイントを絞り込むわけだが、その際に注目したいのが光量や波である。具体的には、漁港の常夜灯回りなど明る過ぎるポイントは小型の数釣りには適しているが、警戒心の強い大型はあまり釣れないと考えている。また、満月でベタナギの状況下では大型の可能性が低く、常夜灯の明かり効果も薄れて小型もイマイチという印象を持っている。逆に新月のように星の光しか頼れないような夜は意外と足もとまで入ってきているようだ。シモリの外側や磯場の流れが当たるところ、漁港なら波止の先端や船道のブレイクなど変化があるポイントを、まづめを絡めたタイミングで狙えば高確率で大型を仕留めることができる。
また、満月でも波が少々あるときは大型をキャッチするチャンスだ。磯場へのエントリーがためらわれる波高であっても足場のよい防波堤など、比較的エントリーしやすいポイントで大型が連発する可能性がある。
もちろん、ルアーをコントロールできないほど荒れているときは期待薄だし釣行自体を控えるべきだが、波がチャプチャプと足もとを洗う程度であれば安全面に十分注意したうえで狙ってみる価値は大いにある。
基本的に満月の夜のメバルはシモリに張りついていたり、テトラの穴に身を潜めていることが多く、あまり行動的ではない。ところが満月でも波のある日は例外なのか、テトラなどの障害物に波が当たってサラシが薄く広がるタイミングに合わせて穴から飛び出してきたりする。泡の下を縫うように回遊してくるので波の周期を読んでアプローチすればルアーをひったくるようにバイトしてくる。
このパターンで使用するルアーはジグヘッドなら重めの2㌘以上、プラグなら重量のあるシンキングペンシルかリップ効果でレンジキープできるフローティングミノーが使いやすく実績も高い。
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