【シーバスゲーム】判断力を磨いて釣れるタイミングをモノにしよう‼
ポイントの見極め
●港湾部…ベイトの動向からポイントがある程度絞り込めたら、ベイトが寄る要因について考察することが大切だ。ストラクチャーや地形変化についているのか、それとも流れやそのヨレについているのかといった具合である。
後者の場合は釣況が安定しない。それを覚悟したうえでのギャンブル的要素の高い釣りとなるが、厳寒期はそれもある程度仕方がない。ちなみに、メインベイトは10㌢前後、もしくは5㌢前後のカタクチイワシとなる。
●磯場…前述のように季節風が重要なファクターとなる。風が吹く予報のときはチャンスととらえ、強風により表層付近のベイトが岸近くに押し寄せられる北面のポイントに注目する(私が住む神戸からだと鳴門や北淡エリアへ釣行することが多い)。
期待するのは海が荒れ、ベイトが遊泳力を失ってフラフラと漂っているような状況。シーバスがこれを活発に捕食しているときは大チャンスである。いずれにしても、磯場は港湾部と違ってシーバスがベイトを求めて回遊してきやすい場所であることは確かだ。そういった意味では条件が揃えば大いに釣果が期待できる。
ライナーキャストで沖を直撃
磯場では基本的に向かい風、もしくは斜め前あたりから強風を受けながらの釣りとなる。その風に負けないよう、ミノーをライナー気味の低い弾道でフルキャストする。
狙い目となるのは沖に点在する岩の裏、波で見え隠れするシモリの際、ブレイクラインなどである。その沖にルアーをキャストするわけだが、風の影響で届かなければ弱まるタイミングを待つ。さらに、波が継続的に押し寄せる中で、波の切れ間が少しでも長く続くようなタイミングを見計らってキャストするようにしたい。
着水後は静かにリーリングを開始。波動を感じなくてもルアーは動いていると信じてトレースする。いくらPEといえども、風をはらんでラインが弧を描いた状態ではミノーの振動が伝わりにくい。しかも、強風で竿が振られるのでなおさらである。
しかし、風に流されるラインのスピードとリーリング速度を考えると、間違いなくルアーはアクションしながら泳いでいるので問題ない。最初は不安を覚えるかもしれないが、信じて巻き続けてほしい。待望のバイトはドスンという鈍重な感触が手もとにきっちりと伝わる。
「冬=スロー」のセオリーから脱却
思うように反応が得られないときは目先をかえることも非常に重要だ。基本的に冬場はポイントに関係なくスローなリーリングがセオリーとなる。それだけに逆に速巻きでリアクションバイトを誘発する方法も試してみる価値があるだろう。
港湾部では鉄板バイブやブレードベイトからジグにチェンジし、テンポよく誘った後にフォールといった具合に緩急をつけると、バイトスイッチが入ることがある。基本的には速い動きについてこられないのだが、ルアーが付近にくると本能的にバイトするといった感じだ。
[spacer]《参考タックル》
(磯用)ロッド=ゼナック・プレジールアンサーPA99/リール=シマノ・ヴァンキッシュ4000XG/ライン=クレハ・シーガーバトルシーバス1.2号/リーダー=クレハ・シーガーショックリーダープレミアムマックス25Lb
(港湾用)ロッド=ゼナック・プレジールアンサー PA89/リール=シマノ・エクスセンスLB C3000HGM/ライン=シーガーバトルシーバス0.8号/リーダー=シーガーショックリーダープレミアムマックス16Lb
(SWゲームフィッシングマガジン 2015年2月号より)
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