【スローピッチジャーク・ステップ7】続・魚の視覚について | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【スローピッチジャーク・ステップ7】続・魚の視覚について

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グローカラーについて

以前は背や腹にグローカラーを採用されているジグが主流だったが、最近は半面グローや縞グロー、スポットグローなど、多彩なカラーバリエーションのアイテムがよく使用されている。蓄光塗料は光によってジグを目立たせるというのも一つの考え方だが、僕は「魚からジグの姿を消す」という目的で使用するケースが多い。

以前にテレビで深海魚に関する番組を見たことがある。そこでは深海に住むムネエソなどは腹を発光させることができ、それによって頭上からの太陽光に同化して自らの姿を消し、外敵から身を隠していた。これを見たときにグローの使い道が1つわかったようで大喜びしたものだ。

水深の浅い場所でもグローカラーにアタックしてくるのは、これと同じことだと思う。半面ホログラム、半面グロージグなどは片面のホログラムのフラッシング効果でジグをアピールし、片面のグローの発光が太陽光に同化してジグが見えにくくなると考えている。「見える→消える→見える→消える」を繰り返すことで魚に興味を持たせるイメージで使っているわけだ。

深場でのグロー効果

深場(ディープジギング)でのグロー効果は浅場の「見える→消える」という視覚効果と、暗闇の中で光が届く距離によってさっきまで見えていたジグがまったく見えなくなるという2通りの効果があると思っている。

何度もいうようにスローピッチジャークはタテ方向の短い移動距離でジグをヨコに向かせることができるテクニックなのでそのジグの性質、どちら側を下にしてヨコを向くかということは把握しておいた方がいい。たとえば、水面側に向けてグロー面がヨコを向くタイプの場合は太陽光と蓄光の光が同化せず、見えにくくするという効力が少し低下してしまうように思う。

●視軸…人間の視軸が前方にあるように魚にも視軸がある。これは常に注視している方向であり、見やすさやもののとらえやすさにかかわる部分だ。魚種別に視軸の方向が異なるため、「ジグをどこでアピールさせる」とか「どのようなアクションが有効なのか?」ということだけを突き詰めてもバイトが得やすくなるとは思わない。しかし、自分なりにヒットにつなげる考えの要素の一つになっているのは確かだ。

スローピッチはジグのコントロールを細分化することができるテクニックだ。狙いの魚種の視軸の方向でジグにアクションさせるためには、もってこいの釣り方だといえる。

魚の視覚について僕が意識しているのは以上のようなことだが、色や視軸に関しては「雲をもつかむ」といった部分が多いのが正直なところだ。しかし、スローピッチは不変のものから生まれたテクニックだからこそこういった部分を突き詰めることができ、その点が非常に重要になってくるのだと考えている。

スロー系ジギング グローカラー4

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