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タイラバにおける「スピード」を考察

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タイラバ スピード1

タイラバのアプローチにおいても状況に合った適正速度というものは確実に存在するはず。悪条件下で反応がないからといって諦めるのは早計だし、固定観念にとらわれずにあらゆるスピードを試して反応を引き出したい

解説:川畑篤孝

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シーズン、ベイト、水深などの各種条件に応じて…

ルアーを操作するスピードの目安となるのはシーズン(水温)、ベイト、水深などがあげられる。それぞれについて説明すると以下のようになる。

●シーズン…ホームである瀬戸内エリアでは1年を通してマダイが狙える。水温変化に強いマダイでもやはり低水温期は活性が低くなるのでスローリトリーブ、高水温期はファストリトリーブがメーンになりやすい。

●ベイト…イワシなどの小魚系のときはファスト、カニや貝類を捕食しているときはスローとなる。

●水深…深場、もしくは潮流が複雑で二枚潮が発生するようなポイントでは、着底後のハンドル5回転ぶんだけ回収時のような速巻きを行なうことが多い。極細ラインやタングステンシンカーを使えばディープエリアでも底取りが非常にラクだが、それでも前述の条件下では糸フケが発生しているはずである。

そして、繊細なアタリをとるためにも少しでもラインを一直線に近づけたい。そのための着底後のファストリトリーブである。

タックル選択の基準

【ロッド】

6~7㌳の専用タイプで、軽量であるに越したことはない。また、ベイトリールを常にパーミングするためバット部が細い方がラクである。さらに感度も求めるとなると、細くて軽量なソリッドティップが最適といえるだろう。繊細なソリッドティップならスピードや潮流の変化も表現してくれる。100㌘を越えるウェートにも対応可能なソリッドティップのロッドも発売されているし、私は使用するラバージグのウェートによってティップの太さの違うロッドを使いわけるようにしている。

【リール】

人それぞれ好みがあるだろうが、私の場合は6:1~7:1程度のギヤ比が自分のリズムに合っている。そして「一定のスピードで巻く」というのがタイラバの基本なのでシングルよりもダブルハンドルの方が安定感があると思う。

【ラバージグ】

釣り場の水深や潮流に応じて幅広いウェートを用意しておきたい。また、スカートやネクタイなど、各パーツのカラーや形状によって釣果が大きく左右されることもある。こちらもできるだけ豊富なバリエーションを用意しておく方が有利だろう。さらに、二枚潮やディープエリアでは底が取りやすいタングステンヘッドを多用する。

タイラバ スピード2

ラバージグのウェートもスピードに大きく影響する要素の1つ。船上でも容易にパーツ交換できる遊動式で、状況に合わせて微調整を行ないたい。

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