【Catch of a life time vol.1】パープルヘイズデザインが明かす浦戸湾アカメゲームの真髄

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アカメ 浦戸湾1

地元のアングラーなどによって後世へ残す釣りとして大切に楽しまれている高知のアカメゲーム。夢のビッグフィッシュを手にするのは決して容易なことではないが、アカメやベイトの動きを把握したうえでアプローチするというルアーフィッシングの基本が最も重要となり…

Text & Photo:近森裕平

私が所属するパープルヘイズデザインは高知のアカメ釣りを後世へ残したいという地元アングラーの声から生まれた。具体的にはキャッチ&リリースを前提としたゲームを意識する中で誕生したデジタル魚拓を製作している。そして、そのブレイクスルーをさらに進化させ、メモリアルフィッシュを釣り上げたときの感動を甦らせる「デザイン魚拓」という新領域を開拓。また、魚拓製作と同時に浦戸湾をホームとするアングラー集団としても広く認知されるようになり、各釣りメーカーのモニターやテスターとしても日々尽力している(現在はアカメロッドの完全監修の依頼を受け「すべては価値ある出会いのために」というコンセプトのもとで開発を進めている)。

アカメ 浦戸湾2

パープルヘイズデザインが製作しているアカメのデザイン魚拓。

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アカメゲームについて

我々がアカメを狙っているメインフィールドは浦戸湾だが、この魚を釣り上げようと思えばやはり同湾におけるアカメの行動パターンを把握する必要がある。まずシーズン・インはゴールデンウィークに差しかかるタイミングとなる。以降、9月ごろまでが盛期となり、特に魚と出会える確率が最も高いハイシーズンは8月だ。

同湾に生息するアカメは2種類にわけられ、1つは年中湾内にいる「居つきの個体」、もう1つは回遊して湾内に入ってくる「回遊系の個体」である。我々が主に狙っているのは後者であり、例年5月ごろから湾内に入ってきて湾奥へと進む。これらは群れで行動していると考えられ、ウェートが乗る銀ピカの魚体が特徴だ。この群れを狙うことこそビックフィッシュを手にするための選択肢となる。

実際には第一波、第二波、第三波…と続く群れの回遊を追うことから釣りが始まる。これらの個体は産卵を意識して餌を捕食すると考えられる。したがってポイントによって回遊のタイミングを読み、待ち受けるスタイルとなる。

そして、前述のように最も魚影が濃く、結果を残しやすいのは8月だ。ただ、チャンスは確実に増えるものの浦戸全体で考えても決して数多く釣れるわけではない。また、時期が進むほど群れが浦戸湾全体に散ってしまい、その動きをとらえることが難しくなることを覚えておいてほしい。

アカメ 浦戸湾3

浦戸湾のポイントでも取り込むことが難しいとされる橋脚ポイントにてロッドテストを行ない、120㌢いう夢のサイズを5分以内、しかも限られたファイトスペースで釣り上げる事に成功した(Angler:弘瀬伸洋氏)。


ポイント選択

ポイントはアカメの大まかな回遊パターンを念頭に置いて選択することになる。ここで重要となるのが捕食のタイミングであり、潮の干満、気温、ベイト位置などからそれを割り出し、ここと決めたポイントでひたすら竿を振ってワンバイトを引き当てるゲーム展開となる。

アカメは5~8月ごろにかけて湾奥へ向かって進むわけだが、その中で上ったり下ったり、停滞を繰り返しながら群れごとに行動して徐々に遡上していくと考えている。つまり、湾奥へ向けての大きな移動の中に日々の小さな移動パターンが存在し、それを読むことがポイント選択ということになる。小さな移動とは餌場求めての移動であり、釣り人との接点が最も増えるタイミングである。ちなみにアカメの移動距離はほんの1時間程度でも2㌔にも及び、そういった行動を繰り返していると考えられる。

特にルアーで狙う場合はこの行動パターンを読み、捕食のタイミングを待つことがキモとなる。目で見てわかることは少ないが、アカメの大きな移動の流れを掴んだうえで細かい部分はベイトの動きを追う。どのタイミングでどこにベイトが入り、それがどこで抜けるのか? 自身で予測したベイトの動きとアカメの行動パターンがマッチすれば答えは出る。

  • 昼夜問わずにベイトチェック。地形の変化を確認することが釣果に繋がる。


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