アジング・軽量リグを自在に操って釣果アップを実現するためのレッスン
悪条件時の対処法
強風やウネリなどは感度低下の要因となりますが、これも工夫しだいである程度防ぐことができます。その点について、以降では1㌘前後のジグヘッドリグでの釣りを想定して話を進めたいと思います。
まず、私は前述のようにPEラインをメインに使用しています。メリットは低伸度による高感度と高強度。デメリットは比重が軽くてコシがないため強風時は流されたり、はらんだりして扱いづらい点です。このようなときは比重のあるフロロやエステル系ラインに変更するという選択肢もありますが、私の場合は前述のメリットを最優先したいので状況に応じて対策を講じています。
強風時の対処法としてまず思い浮かぶのはリグを重くするということ。1㌘を基本に風の強さに応じて0.5㌘、もしくは0.25㌘刻みでウェートアップします。調整の目安としてはシェイクなどでティップを跳ね上げたときに重みを感じる程度のウェートです。加えて軽いほど魚が口を使いやすくて吸い込みやすいため、自身が感知できるギリギリの重さを選択するように心がけましょう。
風向きに応じた対処法
●追い風…キャストしやすいですが、ラインが少し持ち上がってはらむことがあります。そこで、ロッドを海面と平行~下向きに構えてラインを張るようにします。
●向かい風…飛距離こそ落ちるものの、ラインをまっすぐに張れるのである程度の感度は得られます。しかし、追い風と同様にラインが持ち上がってはらむことがあるため、ロッドを下向きに構えてラインの張りをキープします。
●横風…ラインが非常にはらみやすく釣りにくいので、できるだけ立ち位置をかえたいところです。それが無理なら風かみに向かってキャストしてはらみを最小限に抑えます。
ロッドの持ち方と構え方
風の影響が強い場合、前述した軽く握る方法ではロッドが風に持っていかれ、不安定な状態になって感度が落ちます。そこでティップがブレない程度の強さで握るようにしましょう。ロッドの保持角は45度に近い方が感度がよいと感じますが、強風時はそうもいきません。風の強さや向きに応じて調整しますが、風が強いほど竿先を下げます。
ラインメンディング
ラインがはらむとリグが浮き、狙いのレンジから外れたり、表層で流されたりして釣りにくくなります。実際のところ、強風下のラインメンディングは非常に困難ですが、とにかくキャスト後に糸フケをいち早く巻き取ることが大切です。そして、竿先を下に向けてラインを水面に貼りつけます。そこから糸フケを巻き取るようにすると、ラインを一直線に張ることができるので感度は保てます。
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