【ライトオフショアゲーム基礎講座①】メタルスッテゲーム
海域によっては冬場も楽しめるメタルスッテゲーム。シンプルな単体リグを駆使してイカとのタイマン勝負に没頭しよう‼
解説:広瀬達樹
[spacer]夏~秋に大人気のメタルスッテゲーム。日本海側で楽しまれている方にとっては冬場はオフシーズンというイメージが強いだろう。ただ、太平洋側に目を向ければ、エリアによっては寒期も楽しめる。タックルは同様のものでOKだ。
これから入門を考えている人も来夏まで待つ必要はないので、ぜひこの時期にチャレンジしてほしい。ティップランやひとつテンヤ、カワハギ釣りの経験があればすぐにコツがつかめるだろう。「サソイを入れる→ティップでアタリをとる→掛け合わせる」という共通のコンセプトはこの釣りでも大いに役立つ。フッキングが決まったときのズシッとくる重みが快感となるはずだ。真冬でも手軽に高いゲーム性を味わえる貴重なゲームである。
基本戦略
集魚灯でベイトとなる小魚を集め、その小魚に集まるイカを狙うのが基本だ。そのためナイトゲームがメーンとなる。ベイトの動きをイメージしながらメタル製のスッテを動かしてアピールし、ステイ時のティップの変化やフォール中のラインの動きでアタリをとる。
アクションはシェイク、リフト&フォール、ジャークなど、さまざまなパターンがあるが、いずれにしても緩急をつけた動きがキモとなる。動かすときはしっかりと誘い、ピタッと止めて食わせの間を作る。このメリハリをつけたアクションを意識することで釣果が大きくのびる。
夕方の明るい時間帯は底にべったりと張りついていることが多いが、集魚灯が点灯するとイカは徐々に浮き始める傾向がある。しかし、イカのタナは常に変化している。周囲のアングラーから積極的に情報を収集し、アタリがでるレンジを捜し当ててほしい。
その際に重宝するのがカウンターつきのベイトリールだ。この時期によく通う三重県エリアでは磯場回りもポイントとなるため根掛かりに注意が必要だ。カウンターつきのリールなら自分の仕掛けの位置が一目瞭然なので、底ぎりぎりを浮かせて釣ることもできる。
釣り方の手順としては以下の通りだ。
①狙いの水深までスッテを沈める(このときにラインがフケるアタリがでることもあるので気は抜けない)。
②シェイクやリフト&フォールでアピール。
③ステイ(ティップが安定するように一定のラインテンションをキープするのがコツ)。
このステイ時にティップの動きを注視しよう。テンションが抜けてティップが戻ったり、押さえ込まれたりするなどの変化があれば、すかさず合わせを入れる。慣れないうちは些細な変化に対して自信を持ってアタリと判断できないこともあるだろうが、ワンテンポ遅れるだけで乗らないことも多い。即合わせを基本とし、違和感があれば積極的に掛けにいくようにしたい。
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