ディープエリアの青物攻略法
回遊待ちの感が強いトップゲームに対してじっくりと腰を据えて青物を狙うなら宙層以深へのアプローチも欠かせない。特に深場は青物を狙ううえで好条件のひとつにあげられるから…
解説:程野 昇
低水温になるほどボトムの攻略が欠かせない
ショアから青物を狙うにあたって、十分な水深のある深場は好条件のひとつにあげられる。シャローエリアで好釣果を得ることも少なくないが、それは他に一定の条件が揃ったときの短時間の回遊であると考えている。
その点、ディープエリアはベイトの種類が多く、水温も比較的安定しているので活性度合は別としても青物のストック量が豊富だ。
したがってシャローのように回遊待ちとなることは少なく、アプローチしだいでヒットに持ち込むことができる。特に青物の中でもカンパチは深場の根回りにつく習性があるのでディープエリアははずせない。
また、他魚がヒットすることが多いのも魅力のひとつで、マダイや根魚などは定番のターゲットといえるし、地域によってはマグロが食ってくることさえある。
ショアから手軽に狙える範囲だと、およそ水深15㍍以深ならディープエリアといえるだろう。それに加えて潮通しがよく、地形変化により潮流に強弱の変化が見られるところがポイントとして理想的だ。身近なところでは沖堤防などもそれに相当するケースが多い。
次に意識したいのはベイトの種類で、それがわかると攻めるレンジやアクションを絞り込める。季節のかわり目はベイトのかわり目でもある。低水温になるほど青物はボトム周辺のベイトを捕食する傾向にあるので、日常的に情報をチェックしておきたい。たとえば、直近までイワシやサヨリがメーンベイトであっても、「イカナゴが取れだした」、「オフショアでタチウオが好調」、「今年はイカが多い」などの情報を得たならボトムを意識したアプローチも組み込んでみよう。
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