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シンプルなメソッドの中にある繊細さを突き詰めてタイラバを満喫!!

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特別な力技や卓越した技術を必要とせず、ひと通りの道具を揃えれば意外と手軽に楽しめるのがタイラバの魅力。ただし、釣り方がシンプルだからこそ奥が深い…。基本的なノウハウをしっかりと押さえて釣果に繋げ、釣り自体の柔軟性に自身の繊細さを加えることでこの釣りの本当の楽しさを味わおう‼

解説:高見 勇

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タイラバの魅力とタックル選びの基準

マダイをメーンにヒラメ・マゴチ・キス・チヌ・スズキ・青物などのヒットが見込めるタイラバ。九州の玄海灘では冬から春にかけてクロマグロ(ヨコワ)が狙える。マダイの平均サイズは40㌢前後で最大サイズは70~80㌢、一部地域では1㍍オーバーで10㌔を越えるような大型が釣れることもある。そして、タイラバの柔軟な構造により、状況変化をしなやかに受け止めて、魚にもやさしく追従できるのが魅力だ。さらに、センシティブな知性と感性を加えるとその柔軟性は高まり、驚くような細仕掛けでデカい魚が取れるようになる。

ベストシーズンは4~5月の乗っ込みシーズン(産卵期)と、ベイトが豊富な夏~秋が狙い目だが、数・型を問わなければ年中狙える。乗っ込みシーズンは産卵のために浅場へ移動してくる大型が期待できる。この時期はスローリトリーブが効果的な場合が多い。夏~秋のベイトが豊富なシーズンは、回遊するベイトに高活性のマダイがついているそのためロッドごとひったくられるような強烈なバイトを楽しむことができる。

そして、タイラバにおいてはターゲットと釣り場の特徴を意識したタックルバランスとセッティングがきわめて重要だ。ターゲットと釣り場の特徴とは、海域の深さや潮の強弱、そこで釣れるマダイの最大サイズのこと。たとえば小豆島周辺や瀬戸内であれば水深10~60㍍程度で潮は比較的緩いポイントが多い。したがって柔軟性の高いタックルバランスで臨みたい。

ベストシーズンはあるものの年中楽しめるのがタイラバの魅力だ。

 

【ロッド】
微妙なアタリにも追従してくれるやわらかいティップの軟調仕様が使いやすい。ただし、大型のマダイや青物などのヒットが期待できる海域、時期においては単純な軟調仕様ではなく、100㍍以深でもブレず、ボトムに張りつく大型を引き剥がせるバットパワーのあるロッドで臨みたい。
【リール】
専用アイテムをはじめ、防錆仕様のベイトタイプでシマノ製のアイテムなら100~200クラス。狙うポイントの水深が比較的浅くリールの巻き抵抗を考慮しなくていいのでローギヤ、ハイギヤのどちらでも構わない。
【ライン】
PEライン0.6号か0.8号を150~200㍍巻いておく。 なお、ポイントが100㍍以深の場合はかなりの巻き抵抗がかかるため、リールはローギヤタイプを使用する。また、PEラインは1.5~3号とし、最低でも200㍍は巻いておきたい。
【ラバージグ】
オレンジ→レッド→ゴールド→オレンジといった具合にネクタイの当たりカラーは目まぐるしく変化する。また、シーズンや魚の状況によってはネクタイの形状の違いで反応がかわる。 基本的な考え方としては、産卵期は比較的水温が安定しやすいボトム付近でのバイトが多く、シルエットが小さくて動きも地味なストレートタイプが有効だ。カラーはレッドやピンクがベースになる。夏から秋にかけては積極的に動き回ってベイトを捕食するため、表~宙層の広範囲でバイトが期待できる。フラッシング効果のあるティンセルやシルエットが大きくて動きが派手なカーリータイプが効果的。オレンジ系のカラーがメーンだ。また、シーズンを問わずにオールマイティーなゴールド系も用意しておきたい。フック、ネクタイ、スカートをセットしたものをあらかじめ準備しておこう。事前の釣果情報やベイトの種類を確認し、それを元に豊富なカラーバリエーションを用意しておく。揺れる船上でネクタイを仕込まなくてすむし、手返しアップで時合も逃さない。それと、大型のマダイや青物が期待できるときはヒラマサバリやイシダイバリといった強度の高いものに交換しよう。

豊富なパーツを用意していろいろと試し、自分なりに引き出しを増やしていくのもタイラバの醍醐味だ。

期待度の高い条件

晴れた日が好条件となるが、その理由は、この釣りはネクタイのコントラスト(濃淡)で魚にアピールするため、水中の紫外線量が大きく影響するからだ。また、潮が濁ると視界がわるくなるためか魚の反応が極端に低下する場合が多い。できれば釣行の2~3日前から晴れている方がいいだろう。また、海況が穏やかな日はラバージグの動きが安定するため釣果に繋がりやすい。強風時や波が高い日は船の揺れでラバージグの動きが不安定になり、魚には不自然に映るため警戒心をあおる。以上のことから晴れた穏やかな日に釣行するのが望ましい。

あとは潮の動きが重要で、やはり潮が動かなければ魚の活性は上がらない。小潮よりも大潮、その前後を狙う方がいい。1日のうちでも潮の強弱の変化は頻繁に起こる。リールを巻く際にかかる負荷を目安にして潮の強弱を意識したい。それと、朝まづめよりも日が昇って紫外線の影響を受けやすくなる日中の方が食いが立つことも多い。

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