春爆を堪能!! 磯のヒラスズキ釣りは今が最盛期
【春のヒラスズキゲーム】痛恨のバラシが連発…
続いて向かったのは、前日にウロウロしているときに鳥山を偶然発見し、その下で青物らしきボイルを見たワンドの奥に当たる場所です。ベイトが接岸している可能性があるのでチェックすることにします。若者にここの本命ポイントについて説明し、さっそく釣りを開始します。
間もなく、彼がヒットに持ち込むものの痛恨のミスでバラシ。ここで満潮の潮止まりを迎えたのでいったん休憩を取り、「魚は入っているし、潮の下げ始めで再びチャンスがくるからがんばれ!!」と励まします。
そして、予定通りに潮が動きだすタイミングでアプローチを再開すると、期待通りに彼にヒット。しかし、またもや痛恨のバラシ…(マジかぁ)。続けて私にヒットするも、これまたバラしてしまいました(バラシ病を移されたぁ~。笑)。
さらに、若者に三度のチャンスが訪れるも「二度あることは三度ある」という結果に…。その後はさすがにアタリが遠のいたので移動。数個所のポイントを回るも反応が得られなかったので遅めの昼食を取ることにします。
【春のヒラスズキゲーム】最後のポイントで春爆の無限バイトタイムに突入!!
この時点ですでに夕まづめ前のタイミングを迎えており、干潮の潮止まりまであと1時間半。最後のポイントに選んだのはこの時期に稚アユの接岸が期待できる場所です。私自身、ここでは過去に何度もよい思いをしていますが、この日の波高だと潮位もベストと考えられました。
波の入り方や周辺の様子を確認しながら釣り進んで行くと、かなり期待できそうなポイントが現れました。沖で崩れた波が大きく広がることで生まれたサラシの下に無数の根が点在しており、複雑な流れが発生しています。
さっそく若者にそのポイントをまかせると数投でヒット!! 「頼むからバラさないでくれよ!!」と願いながらサポートに回り、ハラハラしながらも無事にランディング。ガッチリと握手を交わすと、若者が思わず抱きついてきました(汗)。今にも泣きそうな顔で大喜びする彼を見て安心するとともに、私も喜びが込み上げてきました。
「この調子ならまだ期待できるぞ!!」と、次は私の番です。ふと彼のヒットルアーを見ると、今朝私がサーチルアーにしていたアイテム(M148GP)です。それで私も再び同じものを装着。波のタイミングと流れの出払い方を見極め、慎重にキャストします。
すると、さっそく「コン!!」というアタリがありましたが、これはショートバイトでヒットには至りませんでした。再度タイミングを計って同じ場所に投入。ルアーをなじませて沈み瀬の際に通すと、「コッ」という軽い感じのアタリがでたあとに「ドスン」と魚が反転する本アタリが手もとに伝わりました。
すかさず合わせを入れてファイトを開始。釣り人にとって最高の瞬間です。何度でも味わいたいこの時間を十分に楽しんでランディング。手にしたのはアベレージサイズの美しいヒラスズキでした。
そして、このあとの快進撃は凄まじいものでした。いわゆる「春爆」の無限バイト!! 足もとに発生するカレントが抜群によく、沖から引いてきたルアーをその流れになじませると出るわ出るわ!! 45~60㌢のヒラスズキが入れ食いです。ただ、このような好況でもアプローチのタイミングをハズすと反応がないからおもしろいものです。やはりしっかりとタイミングを計ってアプローチするのが磯のヒラスズキ釣りの鉄則。みなさんもこのような好況に出くわしたときは、ぜひいろいろと試して下さい。非常に勉強になりますよ。
その後、数匹ずつ釣果を追加したところでアタリがなくなりました。ここで時計を見るとちょうど潮止まりの時間を迎えていたので納竿としました。
さて、今後は梅雨入りまで魚のコンディションも状況もどんどんよくなっていきます。1度の釣行で複数匹のヒラスズキのヒットが期待できる絶好のシーズンです。特に4月は仲間うちでも「○○でも釣れるシーズン」と茶化したりもするほど(笑)。みなさんがヒラスズキの春爆を堪能されることを願います。それを一度味わうとヤミツキになること請け合いですよ!!
使用ルアー
【浅野哲郎・プロフィール】
シーバスをはじめ、磯のヒラスズキゲームなどに精通するエキスパート。圧倒的な経験値を武器にフィールドの特性やコンディションを読み、確かな攻め手で確率の高い釣りを展開している。
【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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