美味なクロムツを狙って館山沖へ
クロムツ専門で出船している遊漁船に乗船し、クロムツジギングに初チャレンジしてきました。厳しい寒さの中、半夜釣りで美味なターゲットを追い求めた結果は…
レポート:ジギングマニア(ペンネーム)
クロムツの好調が続く館山沖へ
2020年12月26日、半夜のクロムツ狙いで千葉県館山市の布良漁港より出船しました。今回お世話になったのは館山市の「松栄丸」さん。南房総でも有名な乗合船で、テンヤやタイラバ、ジギングなどが楽しめます。
この日のクロムツ狙いは餌船とジギング船に分かれて出船し、私は後者に乗船しました。事前情報によるとここ最近の釣果はわるくないとのこと。ちなみに、前日の竿頭は20匹オーバーとまずまずの感じでした。
当日は定刻通りの16時に出船し、30分後にはポイントに到着。波は穏やかで非常に釣りやすい状況でした。ポイントの水深は110~130㍍。船長の指示でジグは250㌘からスタートしました。潮が流れているので着底まで2分ほどかかりましたが、底取りも分かりやすく期待できる状況でした。
開始から30分間はクロムツの反応がなく、ユメカサゴと大きなエソが釣れたのみ。周囲のアングラーにもクロムツらしきアタリはありません。クロムツは日が沈むと浅場に上がってくる習性があるため、夕まづめの時間帯までは我慢です。
クロムツジギングで有効なアクションを考察
あたりが暗くなった17時ごろ、期待通りにクロムツがポツポツとヒットしてきました。群れでいるようで、誰かにアタリがあるとパタパタと釣れてきます。ただし、大きな群れではないようで、ひと流しで1~2匹が限度といったところです。
釣れるクロムツのアベレージサイズは30~35㌢ほど。決して大きくはありませんが、掛かったときには確かな手応えが伝わってきます。ちなみに、クロムツは口の弱い魚ではないため、合わせは強めに入れるのが得策です。また、一度フッキングさせれば外れる心配もありません。サメに横取りされないよう、ガンガン巻き上げればOKです。
アクションについてはクロムツの場合、フォールに好反応を示します。基本動作としてはロングフォールジャークをひたすら繰り返すパターンがおすすめです。激しくジャークする必要はなく、船の上下の動きを見極めたうえで、できるだけフォールの間合いを長く取るのが有効です。
また、この日はロングフォールジャークに反応がわるいと思えば、1/2ピッチや1/3ピッチといったショートジャークに切り替えることでアタリを出すことができました。
とはいえ、この日の時合は短く、アタリがあったのは1時間程度。その間にクロムツ3匹と大サバ1匹をキャッチしました。そして、19時以降はスミヤキ(クロシビカマス)やサメが掛かってくる状況でしたが、飽きない程度に楽しめました。
集中力を削がれないよう防寒対策を万全に!!
船長にお話を伺うと、ジグでクロムツを狙う場合はやはり薄暗い夕まづめが勝負になるとのこと。暗くなってからはスミヤキの活性が高くなるようで、クロムツよりも先にジグに食いついてきます。
松栄丸の日は餌釣りでトップの方が30匹の釣果を得たとのこと。私自身、クロムツジギングは今回が初挑戦だったので、今回の経験を踏まえれば、次回はもう少し釣果を伸ばすことができそうです。
ただ、釣果だけを考えるとクロムツは圧倒的に餌への反応がよく、数釣りを楽しもうと思えばサバやサンマの切り身を餌にした胴突き仕掛けで狙うのが得策。いつか餌釣りにも挑戦しようと考えています。
なお、真冬の夜のジギングは本当に寒いです。通常の1.5倍ほど防寒対策を強化して挑むことをおすすめします。寒さで体温が奪われると集中力を削がれるだけでなく、船酔いの原因にもなります。半夜なので周囲の景色を見ながら釣りができるわけではありません。基本的に海面やラインを見ながらの釣りになるため、船酔いを起こしやすいので注意が必要。酔い止め薬を服用するなど、対策をしっかりと講じて楽しみましょう。
半夜のクロムツジギングは決してオフショア初心者の方におすすめできる釣りではありません。ただ、船釣りにある程度慣れている方なら美味な高級魚がたくさん釣れる可能性を秘めているのが魅力です。
最後に、「松栄丸」さんのようにクロムツ専門で出船している遊漁船は千葉県でも珍しいといえます。館山市の布良漁港から出船しているため、アクアラインを利用すれば東京や神奈川からでもアクセスしやすいと思います。実際にこの日の同船者には東京や神奈川からこられた方もいました。興味のある方はぜひチャレンジして下さい。
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