潮流が緩い海域で青物に口を使わせる常套手段とは?|【ジギングライフvol.4】
今回は丹後半島西部の竹野沖でヒラマサをメインに狙ってきました。潮の流れが緩い同海域ではセオリーとなるアプローチ法が存在します。今回もその基本に忠実な釣り方で好調に釣果を伸ばすことができました…
Text & Photo 前田慎吾
竹野沖周辺のヒラマサジギング
今回は私にとって明石沖と並ぶもう1つのホームグランド、同じ兵庫県内の日本海側に位置する丹後西部のヒラマサジギングについてご紹介させていただきます。
当日お世話になった遊漁船は豊岡市竹野港から出船している「グランブルー」さん。船長の林さんは過去にブリのライトライン世界記録を打ち立てたジギングのエキスパート。非常に頼もしい存在です。
竹野沖周辺では水深20~60㍍前後のポイントを中心に狙います。根が点在しており、ヒラマサの魚影も濃い海域です(状況によっては水深100㍍前後のポイントを狙うことも)。
そして、ヒラマサジギングの場合、基本的には左右交互にドテラ流しとなります。船長は魚の反応や根の状況、何が釣れるポイントかなどをていねいにアナウンスしてくれるので、アングラーのモチベーションもおのずと高まります。
青物狙いで有効となるアプローチ法
丹後エリアで有効となるジャークパターンとしては、私が得意としている丹後ジャークや速巻きを主体としたコンビネーションジャークがあげられます。当エリアは潮の流れが緩いため、スピーディーなアクションでハマチ~ブリ・サワラ・ヒラマサといった青物の活性を上げ、リアクションバイトを引き出すパターンがセオリーとなります。
水深20~60㍍ラインのポイントを狙う場合、まずはジグをフルキャストして底を取り、水中のラインを斜めにします。そして、ボトムからハイスピードショートピッチジャークで宙層付近まで誘い上げ、以降はジャークスピードを落としてワンピッチジャーク、ショートピッチジャーク、ロングジャークを織り交ぜてジグを水面までシャクり上げるといった具合です。
特にヒラマサは速度変化、メリハリの効いたジャークに好反応を示すため、活性の高い個体がいたらすぐに口を使ってくれます。
水深70~100㍍のポイントも同じ要領で狙い、魚探の反応に応じてアピールレンジを調整します。水深が深いほどラインがバーチカルな状態になりやすいですが、このようなときは重めのジグを選択すれば釣りやすくなります。
大型ヒラマサの期待感も十分!!
さて、釣行当日は水深100㍍前後のポイントで好反応が得られました。120~200㌘のジグを前述したパターンでスピーディーに操作してハマチ〜メジロ・サワラ・ヒラマサをキャッチ。十分に満足のいく釣果を得ることができました。
最後に、最近は当フィールドで25㌔や14㌔といった大型のヒラマサもキャッチされており、丹後エリア西部のヒラマサジギングはますます夢が広がっています。今後の展開からますます目が離せません。
釣行メモ
グランブルー(林船長 ☎︎090-1022-9970)。
今回の使用タックル
【ロッド】
アレス・ブラックジャガー海斗GVXS603/3、GVXS601/4
アレス・ブラックジャガー神夢威KB603/4、KB603/5
【リール】
シマノ・ステラSW8000PG
シマノ・オシアジガー2000NRHG
シマノ・オシアジガーFカスタム2000NR、2000HG
【ライン+リーダー】
PE2〜3号+リーダー10〜12号
【メタルジグ】
Lots Of Art・NAMUjig Doggy140~210㌘
Lots Of Art・NAMUjig Joker80~200㌘
LotsOfArt・NAMUjigMadly110~185㌘
LotsOfArt・MAMUjigRHOMBUS100~150㌘
【フック】
タカミテクノス・ロペラ1/0 タカミテクノス・ロペラ2/0
【前田慎吾・プロフィール】
繊細なワンピッチジャークとハイスピードコンビネーションジャークを武器に青物を攻略するオフショアジギングのエキスパート。ホームの関西圏での釣りを中心に、九州や島根などへも積極的に遠征。2019年5月には長崎県対馬にてPE2号で28㌔のヒラマサをキャッチしている。 また、スロー系ジギングもこなす他、ショア青物やシーバス、エギング、メバリングなど、さまざまなルアーフィッシングを楽しみ、日々知見を広げている。
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