青物ジギング・底の変化が激しい激流ポイントを制するには?|【ジギングライフvol.3】
激流で有名な明石海峡ですが、その中でもボトムの変化が激しい明石海峡大橋周辺は青物ジギングを楽しむうえでかなりの難所といえます。そして、ここでは底付近で青物の反応が集中するため、限られたヒットレンジの中でジャーク、フォールともに変化をつけて狙うことがキモとなるから…
Text & Photo 前田慎吾
激流の青物ジギング
今回はホームの明石海峡名物、激流の青物ジギングを中心に紹介させていただきたいと思います。
明石海峡大橋周辺は多数の根が点在しているのでボトムの変化が激しく(小磯などのポイントが有名)、これに激流が加わってジギングを楽しむにはかなりの難所といえます。そのぶんポテンシャルが高いのですが、気を抜くと根掛かり地獄に陥るので注意が必要。それを回避するために300㌘以上のジグを使用することもあります。
そして、基本的に青物の反応はボトム付近に集中するため、底から10回シャクッては再び底を取るというアプローチがメインとなります。これを船長の回収のアナウンスがあるまで繰り返します(状況によっては20回ほどシャクり上げる場合もあります)。
ボトムから10㍍前後のレンジで潮が変化していることが多く(いわゆる二枚潮です)、ジャークしていると手もとに抵抗の変化が伝わります。そして、上層の潮では青物がヒットしてくることが少ないのでヒットゾーンはそこまでのレンジであると仮定し、ジャークに変化をつけてアプローチを組み立てます。
ちなみに、私自身はセミロングタイプのジグを使用することが多く、最近はフォールレバーつきのリールを使ってフォールスピードなどにも変化をつけています。このスタイルが非常に有効だと感じているのでぜひお試し下さい。
潮流はインターネットで確認
潮流はインターネットを利用すればリアルタイムで確認できます。そのため、私は移動中などにスマホで詳細を確認してロッドやジクウェートを決定しています。その中でもジグウェートについては確実に着底が分かる重さを選択しています。これにより根掛かりが軽減でき、バイトも増えると感じています。
さらに、一般的にシルエットが大きなジグはヒットしにくいと思われがちですが、実際には問題なくヒットしてきます。そういったことからもジグを選ぶ際はやはりシルエットよりもボトムが取りやすいウェートを最優先に考えるのが得策です。
なお、そろそろ瀬戸内名物のタチパターン(タチウオがメインベイトのパターン)も始まりそうです。タチパターンの青物はロングジグに好反応を示すのが特徴です。いずれにしてもヒット後は魚のパワーに激流が加わり、サイズ以上の引きでエキサイティングなジギングを楽しむことができます。ハマチ~ブリ、サワラなど明石海峡の激流によって育まれた青物は非常に美味。ぜひみなさんもチャレンジして下さい。
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