ヒラマサの回遊と気象・海況の関係について|【SHORE SNIPER vol.31】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

ヒラマサの回遊と気象・海況の関係について|【SHORE SNIPER vol.31】

潮流の影響について

全国的に見ても外房が特異な点は潮流の影響でしょう。私自身、今までいろいろなエリアに遠征してきましたが、どこへ行っても潮が流れている、潮が差してきたなど、潮の動きが釣果に結びつく部分が大きいと感じています。しかし、外房はそれが当てはまりません。

前述したように外房の海は全体的に水深が浅く、私のホームエリアでのキャスト範囲は水深数㍍というポイントがほとんどです。そして、目視できる沖で潮が流れていても、その流れがショアラインにまで差してくることは多くありません。そのような特徴から外房においては潮流ではなく、波やウネリでショアラインの水が動かされることによる影響が大きいと思っています。そういったことからも、他のエリアと比べて波の有無がヒラマサの回遊、釣果に大きく影響すると感じています。

ショアジギング&プラッギング・ヒラマサ5
潮流のみならず、ポイントの特徴に応じたベストな立ち回り方があると思います。そういった意味でも自然の状況に合わせることを最優先に考えたいですね。

本当のことは魚のみぞ知る…

私は2017年と2018年の2年間、年間釣行回数が100回を越える中で外房での気象・海況、釣果などの釣行データを詳細に記録しました。今回はその傾向と仲間などからの情報を踏まえ、気象や海況とヒラマサの回遊状況の関係について自分なりにまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

ただ、はっきりといえることは、これらは私個人の見解であり、あくまでも人間の考えに過ぎないということ。本当の答えは魚にしか分かりません。

波があっても、海が荒れていても、ヒラマサの気配がないことは多々ありますし(というよりも、磯のヒラマサは釣れないのが当たり前です)、ナギでも釣れるときは釣れます。結局のところ、真相は魚に聞かなければ分かりませんし、そうそうアングラーの思い通りにいかないのが釣りです。だからこそおもしろいのではないでしょうか。

ショアジギング&プラッギング・ヒラマサ6-1
ショアジギング&プラッギング・ヒラマサ6-2
思い通りにいかないところが釣りの楽しさです。ただ、その中で日々フィールドに通うことにより自然の変化を敏感に察知でき、それが好結果に繋がることもあるから…。

以上、今回はヒラマサの回遊に関する私なりの見解をいろいろと紹介させていただきましたが、何か1つでもみなさまの新たな発見に繋がったり、気づきのきっかけになれば幸いです。ポイントの地形などによってかわってくる要素も多いですし、ぜひみなさまのホームグランドの特徴と照らし合わせて考えてみて下さい。

今後はコロナだけでなく、熱中症などにも十分な対策が必要な時期となります。体調管理には十分に留意してよい釣りをされて下さい。


【大野 祐・プロフィール】

ホームの房総エリアでメーターオーバーのヒラマサを数多く仕留めているアングラー。釣況の好不調にかかわらずウェットスーツスタイルで年間を通して磯に立ち、腕を磨くとともに知識を深めている。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】
上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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