【2020サクラマスジギング最前線】今シーズンの釣況と有効となるジャークパターンを考察
3月に入り、いよいよ佳境を迎えた感のある下北半島・尻屋崎周辺のサクラマスジギング。今回は2020年シーズンの釣況とともに、ここ数年の実釣から得られたパターンフィッシングについて解説させていただきます…
レポート:ゴメ(ペンネーム)
2020年シーズンのサクラマスチャレンジ
今シーズンも下北半島・尻屋崎周辺からスタートした私のサクラマスジギングですが、まずはここまでの釣況を簡潔にご紹介します。
2月13日…この日は今シーズンの初チャレンジで「36朝日丸(まなんぶ船長)」さんに乗船。釣果は船中3匹と激渋の1日となり、私は今シーズンの初マスを手にすることができませんでした。
3月2日…2度めの釣行は「25正盛丸(二本柳船長)」さんに乗船。船中41匹とまずまずの結果に。私は9匹のサクラマスをキャッチしてトップ賞をいただくことができました。ヒットしたサクラマスのサイズもよく、最大は2.5㌔。他にも2㌔クラスがトータル6匹といい感じでした。
3月8日…3度めの野牛詣は「36朝日丸」さんに乗船。この日は今季初の爆釣日で船中112匹と目を見張るような釣果が上がりました。私は22匹のサクラマスをキャッチして2回連続のトップ賞。ちなみに、この翌日、翌々日も各船100匹オーバーの釣果が上がり、下北半島のサクラマスの魚影の濃さに改めて驚かされました。
サクラマスジギングのジャークバリエーション
下北半島・尻屋崎周辺に限らず、サクラマスジギングは魚がいると思われるレンジで繰り返しジグを操作してアタリを待ちます。それだけにアタリがなければ退屈で掴みどころのない釣りという印象を受けてしまうこともあります。
かといって、根拠のないままジャークパターンに変化をつけても結果に繋がることはあまりありませんし、青物ジギングのようにジャークテクニックを駆使しても徒労に終わることが多くなります。
サクラマスジギングのキモはとにかくサクラマスの回遊レンジを的確にとらえ、そこで繰り返し誘い続けること。「サクラマスがいるのに食わない」ということはありませんし、小規模なサクラマスの群れが通るのを待ち伏せするスタイルが主流です。船中で誰かのジグにサクラマスがヒットすれば、他のサクラマスにもスイッチが入って連続ヒットという場面も多くなります。
その中でアングラーができることはジャークパターンを試しながら、その日、そのときにハマる釣りを模索して、構築していくことです。そして、いつ群れが回遊してくるか予測できないサクラマスジギングでは、狙いのレンジを繰り返しステディーに探ることでヒット率を上げるしか方法がありません。
ジャークパターンについてはワンパターンを繰り返した方が釣りをラクに展開できます。その点を踏まえ、私が試すパターンは①ショートピッチジャーク、②レギュラーピッチジャーク、③ハイアピールジャークの3つです。
①ショートピッチジャーク
ロッドティップを使い、ジグをリズミカルに小さく、強く飛ばして釣る方法です。ジグアクションのイメージは移動距離が短く、軽くヒラを打ちながら上昇していく感じです。ジグの動きに間(ま)が開かないように、ロッド操作とリーリングを合わせてチョコチョコとジグを動かし続けます。
リールハンドルの巻きピッチは1/4回転。ジグをヒラヒラ踊らせるとサクラマスの方がタイミングを合わせてジグにアタックしてくるのですが、キモはジグの動きを止めないことです。
②レギュラーピッチジャーク
通常のスローピッチジャークでジグをきれいに飛ばし、きれいにフォールさせるパターンです。ジグに余計な動きを与えず、アクションの緩急でサクラマスのバイトスイッチを入れます。
ジグアクションのイメージはジャーク開始時にジグのヘッドのブレを極力回避するよう意識すること。そして、少ない入力でもきっちりとジグを飛ばし、ジグ姿勢を安定させたままナチュラルにフォールへと移行させるといった感じです。
ロッドティップにしっかりとジグの重みを乗せることが重要となるため、必然的にゆったりとしたピッチになります。
③ハイアピールジャーク
いわゆる強い釣りです。ジグの水押しを強くして、ジグの動きで波動を出す、あるいは水を掻き回すイメージです。これを実践するには以下のようにさまざまな方法があります。
・ジグを大きくする。・ジグを重くする。
・ジグを替えずにジャークとリールの巻きで初速を上げる。
・ロッド番手を強いものに替える。
・アクションの大きなジグに替える。
・リヤのアシストフックを外し、ワザとバランスを崩す。
この強い釣りは、ときとして爆発的な威力を発揮することがあります。そして、サクラマスの群れの中から真っ先に大型を振り向かせるにはこの釣りが絶対的です。
サクラマスは一度ジグを餌と認識すれば、しつこくジグを追い回します。大型は食い意地が張っているので、こうした変化にはとても敏感に反応します。
船中で同じように釣りをしていても、釣り上げるサクラマスのサイズに偏りが出るものです。それはこの大型が好むジグの動きを出せているか否かによることが多いと感じています。
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