キハダマグロ・イソマグロ…and more!! 草垣群島のショアビッグゲーム|【F.R.E.A.M.vol.13】
待望のキハダマグロがヒット!!
2個所めの磯は以前に竿を出したことのある瀬で実績も十分。すぐにあたりが暗くなり、そこから3時間ほどクエを狙ってみましたが、それらしいアタリはなく、翌日に期待してこの日は納竿としました。
ところが、夜中に突然風向きがかわったようで緊急撤収。今回の釣行はここで終了かと思いましたが、風裏の磯は大丈夫そうだったので瀬替わりしました。初めての磯だったので翌朝は少し早めに起床して磯の形状を確認。朝まづめの時合に備えました。
朝食を届けてくれた船が去ったあと、すぐにキャストを開始。ローライトの時間帯なのでミノーで様子を見ることにしました。潮は右から左へしっかりと流れています。
10投ほどしたとき、ミノーが着水したと同時にベイトが驚いて跳ねました。そのままリトリーブを開始すると、5回ほどリールハンドルを巻いたところでフッとテンションが抜けました。すかさず合わせを入れるとヒット!! 魚はこちらに向かって全速で泳いできます。そして、瀬際10㍍ほどまで寄せてくると、今度は左側に走り出しました。
魚はさほど大きくなさそうなので止めて勝負をすることに。左へ行こうとする魚を強引に止めると右に旋回したため、ここで一気に浮かせてランディング。キャッチしたのは丸々と肥えたキハダマグロでした。
凄まじい勢いでルアーを襲ってきた魚は…
今にも大型魚が食ってきそうな雰囲気の中、ミノーでアプローチを続けていると大型のイソマグロが足もとまでチェイスしてきました。惜しくもフッキングには至りませんでしたが、期待感が高まります。
しかし、その後は期待に反して時間だけが過ぎていきました。そして納竿1時間前、カツオドリの鳥山が潮かみから徐々に近づいてきました。太い潮目の上空には無数のカツオドリ。「水中には確実に何かいるはず!!」と期待してミノーを通しますが、魚からの反応はありません。
ここでルアーをミノーから230㍉のペンシルに交換。その1投め、高速のスキッピングでバイトを誘うと「ドッパーン」とすごいスプラッシュを上げてバイトしてきました。
正直、魚体が見えた瞬間に「掛からないでくれ~」という気持ちが…。食ってきたのは巨大なサメでした。しかし、その思いとは裏腹に一瞬で竿がのされてフックアップ。暴力的な引きでラインが出ていき、スプールに巻いた糸が見る見る痩せ細っていきます。一気に200㍍ほど走るのですから笑うしかありません。
そろそろラインが切れてくれないと本当に厄介なことになりかねません。そこでスプールを鷲掴みにして綱引きの体勢に入ります。「ラインが切れないんじゃないか?」と焦りましたが、ベールがたわまない程度に限界のプレッシャーをかけ、ようやくラインをカットすることに成功。ペンシルを引ったくっていったのは4㍍はあろうかという大ザメでした。
これには体力とやる気をかなり削がれましたが、納竿まであと30分。最後のチャンスに賭けようとタックルを持ち替え、アプローチを再開しました。
今度はポッパーをキャストしてポッピングで誘っていると、再び凄まじいバイトが!! またしても大ザメがヒットしました。今度はルアーが口中に入ったようで、あっさりとカットすることができました。この時点で残り時間は15分でしたが、完全にやる気を削がれて納竿としました。
透明度が高いポイントでのルアーアクション
今回のヒットパターンを思い返してみると、反応があったのはミノーの高速リトリーブとペンシルの高速スキッピング、ポッパーの連続ポッピングなど。これは海の透明度が高い離島ではよくあるパターンで、ストップを入れると見切られてしまうことも多くなります。
そのことを踏まえ、あえて食わせの間を取らないように心がけるとヒットに結びつくことがあります。チェイスだけで食わないときや、ルアーの下でモジモジしているときには有効なパターンなのでぜひ一度お試し下さい。
さて、今後は厳寒期に突入しますが、草垣の魚たちは冬でも元気なようなので、今年は冬の草垣にチャレンジしてみようと思います。
使用タックル
タックル①
【リール】
シマノ・08ステラ20000PG
【ライン】
ダイワ・UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Si 6号
【スペーサー】
ユニチカ・ユニベンチャー1 X8 20号
【リーダー】
サンライン・トルネード ベーシック船ハリス30号
タックル②
【ロッド】
ダイコー・ロッキーショア106/14
【リール】
シマノ・08ステラSW10000PG
【ライン】
ダイワ・UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Si 5号
【リーダー】
サンライン・トルネード ベーシック船ハリス20号(4.5ヒロ)
タックル③
【ロッド】
シマノ・コルトスナイパー エクスチューン S100M
【リール】
シマノ・ツインパワー4000XG
【ライン】
ダイワ・UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Si 2号
【リーダー】
サンライン・トルネード ベーシック船ハリス10号(2.5ヒロ)
【ルアー】
マリア・ラピードF230
マリア・ボアーSS195
シマノ・オシアペンシル 185F
パープルイズム・ジュロク180F(プロト)
【フック】
カルティバ・STX-68(3/0)
カルティバ・STX-68(4/0)
【ギャフ】
パープルイズム・漢ギャフ
【東村純孝・プロフィール】
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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