【釣りの本質を追求するために…】私を創った釣りの格言《PART3》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【釣りの本質を追求するために…】私を創った釣りの格言《PART3》

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「何がしたいの?」釣果主義から釣楽主義に‼

いろいろな釣りを体験した末に「釣果第1主義」な私がいた。好釣果=自己満足は当たり前であるが、ひとつ間違えると他人への自慢にしかならない。

ある日、いつもの通り会社で「昨日スズキを10匹釣った‼」と好釣果の自慢をしていたら、釣りをしない女子社員に「星野さんはいつも食べないのにいっぱい釣ったり、大きいのを釣って、何がしたいの?」といわれた。「何いってんねん‼ 魚が掛かったときのあの感覚は分からんやろうな…。おもしろいで‼」と応戦したものの、何かしっくりしないものを覚えた。

そんな言葉も気にせず釣りまくっていた時期に、海から遠い場所へ引っ越すこととなった。休日にしか釣行できず釣行回数が激減した。それと比例するように釣果が下降線をたどり出すと、釣り場へ向かう際の億劫なこと…。「今日こそは‼」と緊張しながら車で釣り場へ向かい、帰りは疲れ果ててストレスが溜まるばかりとなった。

そして、ふと「俺は何をしてるんや?」と思った瞬間、かつて女子社員にいわれた「何がしたいの?」という言葉を思い出したのはいうまでもない。そこで、体が疲れ果てていたこともあり、せっかく南紀まできたのだからたまには温泉でもと立ち寄ったところ…天国だった‼

本当に単細胞な私だが、これをきっかけに釣り以外の面でも南紀が好きになり、現地の友人もできた。心にゆとりが出だすと、ガッつかず無理をしないプランとなった。釣りは1時間だけ思い切り楽しみ、あとはいろいろな名所を巡って現実逃避のひとときを過ごすなど、行き帰りの道中も楽しむ和歌山釣行が恒例となった。

釣りを通じてそれ以外も楽しむ「釣楽主義」にかわり、自慢ではない自己満足が得られた私は、釣り用の名刺に「釣楽人」という肩書きを加えた(笑)。

釣りエッセイ・釣りの格言4
ガシラも本気で狙うと超楽しい‼
釣りエッセイ・釣りの格言5
港湾部で気軽に取り組めるチヌゲームも私にとって貴重な釣りだ。

釣果のみにとらわれないスタイルであれば高齢になっても釣りを通じて多くの楽しみが得られるし、未経験者にもより幅広い釣りの楽しみ方を伝えられる。そのように釣技だけではなく、釣りの新たな価値観が釣り文化継承のために有効なはずで、その発掘が楽しいと今は感じている。

もちろん、釣り人として釣技を追求し、大物に肉迫せんとするロマンもまだまだ心の奥底に眠っている。

釣りエッセイ・釣りの格言6
今でも南紀の海が大好きだが、観光も取り入れることでより有意義な休日となっている。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。