【釣りの本質を追求するために…】私を創った釣りの格言《PART3》
エキスパートが心に刻む釣りの真髄に迫る言葉の数々。そこからは学ぶべきことがたくさんある。「本質に気づいてからは釣りが楽しくて仕方ない‼」
文:星野大輔
やってみて分かった‼「あの言葉」
海のルアーゲームに入門したころは港湾部のシーバスゲームにドップリとハマり、続いて南紀のヒラスズキゲームにのめり込んで他の釣りには興味が湧かなかった。ひどいことに他の釣りは邪道だと思う時期があった。
当時はSEA BOONという釣りクラブに入会しており、いろいろな方と話をする機会があった。だが、シーバス以外の話題は退屈だと感じていた。大阪湾のボートシーバス、日ノ岬のシイラ狙いのオフショアキャスティング、明石のジギングなどオフショアゲームが盛んになり出したのを横目に、船に乗ってまで…と敬遠していた。
しかしあるとき、釣り初心者から「ルアーで大きな魚を釣りたい」と同行を頼まれ、何も分かっていない私は「ボートならルアーで大きな魚が釣れるよ‼」と、1度ぐらいはいいかなと安請け合いした。数日後、自身にとっても初となるオフショアゲームに釣行。もちろん専用のタックルは持っていなかったのでシーバスタックルを持参した。
その結果、同行の初心者ともどもシイラが爆釣‼ 約5時間の釣りが天国のように思えたことは今でも忘れられない思い出だ。これによって開眼した私は明石の青物、白浜のカンパチ、大阪湾のボートシーバスなど、いきなり多魚種格闘技戦状態に。しまいには海外のGTやディープジギング、ショアではメッキや根魚狙いのライトゲーム、エギング、そしてシーバスゲームの前にハマッていたチヌの落とし込み、白浜堅田の筏でカラスミ目的のボラ釣りにも定期的に出かけるようになった。諸先輩方が当時いっていたさまざまな「あの言葉」の意味がようやく分かった気がした。そして、ジャンルを問わず釣り談義がすこぶる楽しいものとなり、ますます釣りが好きになった。
しかし、幅広く嗜んでいるうちに、いつしか釣果にばかりこだわるようになっていた。それについては次の項目にて…。
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