秋本番のロックショアで良型カンパチと激突!!|【F.R.E.A.M vol.12】
秋になり台風の影響などで思うように釣行できませんでした。それでも竿を出せた日には運よく長物系ベイトの接岸があり、青物の回遊が期待できる状況に遭遇。その中で私のポッパーに襲いかかってきたのは…!!
Text & Photo:KFC・東村純孝
今秋に上陸した台風は関東地方に多大な被害を及ぼしました。被災地の方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈りいたします。
痛恨のラインブレイク
私のホームである大隅エリアは盆過ぎごろまでカンパチがよく釣れていましたが、例年好調である9月に入ると群れが抜けてしまったのか、目立った釣果が上がらなくなってしまいました。また、私自身も台風の影響やタックルのトラブルなどにより釣行できない日々が続きましたが、そんな中でも魚との出会いがありましたので、秋以降の一連の釣行についてレポートしたいと思います。
まずは9月初旬。この日は新調した竿のシェイクダウン。やや遅めに自宅を出発してのんびりと南大隅エリアの磯へ向かいました。
朝まづめ後のタイミングで磯にエントリー。潮止まりの時間帯でしたが、ポイントを観察するとまだ上げ潮が効いていそうな感じでした。さっそく新品のロッドを出してポッパーをセットし、アプローチを開始しました。
すると、立ち位置から10㍍ほど沖のブレイクにポッパーが差しかかったとき、下から突き上げるようなバイトが!! 元気な引きを味わってキャッチしたのはネイゴ(カンパチの若魚)でした。
サイズはともかく1投めから反応があって少し安堵しました。しかし、その後もサイズアップを狙ってアプローチを続けたものの、潮が止まって魚の反応がなくなりました。
そして、2時間ほど経過したところで下げ潮が効き出したため、集中してペンシルを操作していると待望のバイトが!! 重みが乗ったところで合わせを入れましたが、何とその瞬間にラインブレイク…。このときはおそらくラインに傷が入っていたのだろうと考えました。
ノットを組み直してアプローチを再開すると、数投でまたもやバイトが!! しかし、あろうことかまたしても合わせ時にラインブレイク…。思わず天を仰ぎました。
海に目をやると私のルアーが浮いていたため、他のルアーをキャストして回収。切れた部分を確認すると、ゴマ粒大のエアノットができていました。
実はロッドの新調とともにラインシステムも大幅に変更しており、この日は20投に1回ほどの割合で結束部の上方にエアノットができる状態だったのです。もちろん、気づいたときには解いていたのですが、そもそも不安要素がある状態でキャストを続けるべきではないと反省しました。その後は昼過ぎまで粘りましたが、ヒットに至ることはありませんでした。
大型魚との攻防
前回の反省を踏まえ、ラインシステムを変更して釣行チャンスをうかがいましたが、台風などに邪魔をされて次に釣行できたのは1カ月後の10月上旬。釣友と2人で前回悔しい思いをした磯を目指しました。
当日は下りの中潮最終日。干潮は午前4時7分で、このポイントは上げ潮が差し込めばチャンスが広がるため、胸を躍らせてキャストを開始しました。
1時間ほどキャストを繰り返しましたが、ベイトの姿も確認できません。しかし、不安が募ってきたころにジワジワと潮が流れ出し、太い潮が差し込んてきました。そして、トビウオやダツ、カマスなどの長物系ベイトの姿を確認。かなり期待が持てる状況です。
案の定、16㌢のペンシルにモジリやミスバイトが連発。ヒットにまでは至らないのでルアーが状況にマッチしていないと判断し、15㌢のポッパーでシルエットをごまかしてアプローチすることに。キャストを続けていると、沖の左側で4~5匹のトビウオが飛び跳ねました。何かに追われているようなので、すぐにルアーを回収して進行方向にキャストしました。
着水後は派手めのスプラッシュを上げながらポッパーを引いてくると、「ドバッ」と水柱が立っていきなり竿がのされました。ニューロッドの特性を体感したかったため、いつもよりドラグを強めに設定していたのですが、それでもヒットした魚はラインを引き出して走ります。ファーストランは5㍍ほどで止まりましたが、そこから反転してこちらに向かって泳いできました。
ここでガンガン寄せると、魚が元気なうちに足もとでの攻防戦となるので不利です。また、立ち位置よりも右側に走られると、足もとから張り出した2つの根をかわすのが困難な状況でした。そこであまり負荷をかけずに比較的ゆっくり寄せてくると、運よく左側のワンドへと魚が走り出しました。
魚は途中で2~3度強烈な突っ込みを見せました。ライトライン(PE2号+リーダー10号)の割に強気なドラグ設定なので、どこかにラインが擦れると一瞬でラインブレイクしてしまうでしょう。ここで勝負に出ようとなかば強引に走りを止め、魚が落ち着いたタイミングを見計らって左側の勝負しやすいポジションへと移動しました。
魚の正面に立ち、ここからはラインを1㍉も出さない強引なリフトで浮かせにかかります。そうやって足もとまで寄せると、予想通りに瀬を伝って左側へと突っ込みますが、スプールを押さえて走りを止めることに成功。浮き上がってきたのはカンパチでした。
最後は駆けつけてくれた釣友にランディングを手伝ってもらって無事にキャッチ。サイズは92㌢、7.4㌔。久しぶりに良型カンパチを手にでき、歓喜の声を上げました!!
その後は釣友に同サイズと思しきカンパチのバイトがあったものの、惜しくもフックアップには至らず…。正午前に磯上がりして、午後からはのんびりとエギングなどを楽しみました。
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