磯のヒラスズキゲーム・LB(レバーブレーキ)リールの有効性を考察

磯のヒラスズキゲーム リール1

ヒラスズキなどのファイトから取り込みにおいて通常のスピニングリールでは困難なこともカバーしてくれるLBリール。改めてその有効性について考えてみると…

解説:赤木光広

さまざまな場面で活躍

磯のヒラスズキゲームにおけるLBリールの使用は、主に以下のような場面でそのメリットが大きいといえる。

●ピックアップ寸前の急なバイト…至近距離での突然のバイトに対し、即座にローターを逆回転させて適度な長さのラインを出し、距離を取ったうえでファイトに移行できる。それに付随して、ラインの高切れや魚の身切れ、フックが伸ばされるといったことも回避しやすい。バイト直後の魚はたいてい元気であり、ドラグではラインを出すのが追いつかないことがある。

●ファイト時の引き波抵抗回避…ヒラスズキを波に乗せてズリ上げようとしたときに上げきれず、引き波で沖に戻されるということは誰しも経験しているだろう。このとき、LBを操作して適度にラインを送ってやることで身切れを高確率で防ぐことができる。浅掛かりのときは特にこのメリットは大きい。

●根ズレ回避…根に擦れる感触が手もとに伝われば即座にラインを出し、テンションを緩めて根ズレによるラインブレイクを回避する。張った状態のままPEラインが根に擦れるとひとたまりもない。

●エラ洗い回避…私は基本的にエラ洗いを見るのが好きなので多用はしないが、ビッグワンがバイトし、しかも浅掛かりであると確認した場合はエラ洗いの直前にラインを出し、相手のファイトレンジを一定にキープする。過去にこの手法でヒヤヒヤしながらもキャッチに至った経験がある。

●取り込み時のラインの出し入れ…ネットやギャフで取り込む際に巻き過ぎたときも容易にラインを出して相手との距離を調節できる。

●ファイト時のポジション移動…ヒラスズキとのファイト中に足場を移動したい場合、適度にラインを出しつつ相手の方を見ずに足場をしっかりと確認しながら安全に移動することができる。移動中のヒラの引きに対してはレバーを使って感覚的にあしらっている。

●ファイトから取り込み…波の影響などで足もとでの取り込みが困難と感じたときなど、ラインテンションを緩めながらいったんヒラを沖に出させ、あらためて磯裏に誘導するといった作業がスムーズに行なえる。

あくまでも補助ととらえて…

このように、ファイトから取り込みにおいて通常のスピニングリールでは困難、あるいは不可能なことを容易に実現してくれる。私自身、そのメリットにはこれまでに何度となく助けられてきた。

ただ、無闇にラインを緩めるのは考えもので、かえってバラシの原因を作ることにもなる。LBはあくまでも補助的な機構ととらえ、的確なロッドワークを身につける、事前に周囲の安全確認を十分に行なうといった基本部分をおろそかにしないことだ。

磯のヒラスズキゲーム リール2
即座にラインを出したい場面ではドラグよりもフリーに近い状態にしやすいLBが重宝する。

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