新たなジギングの可能性を追求!! レイクジギング・チャレンジ|【マニアな仲間たち vol.6】
中禅寺湖のレイクトラウト
サクラマスに夢中になっている中、中禅寺湖のレイクトラウト狙いにも出かけた。レイクトラウトは北米原産のイワナの仲間で、日本では中禅寺湖だけに生息している。中禅寺湖でなければレイクトラウトは釣れないのだ。
釣行当日は「レイクおかじん」さんからボートを出し、大使館前の水深30㍍ラインを流しているときにドラマが訪れた。スパイファイブ40㌘を押さえ込むような小さなアタリがあり、一瞬根掛かりを思わせたが、ラインがズルズルと引き出される。湖では体験のしたことのない重い引きにレイクトラウトがきたと直感した。
底を泳ぐレイクトラウトを浮かすのに、長い時間を要したように思う。久しぶりにとても緊張した。ヒレが大きく、日本のマスからはかけ離れた姿に異様さを感じたが、これがレイクトラウトだという77㌢が浮上した。
中禅寺湖ではワカサギ・ヒメマス以外の魚の持ち出しを禁止している。ほぼオールリリースの湖でもある。福島の原発事故の影響ではあるが、皆が口を揃えて「魚が増えた」といっている。
レイクトラウトとのファイトシーン動画
琵琶湖のビワマス
新しいレイクジギングの釣り場とターゲットを求め、琵琶湖のビワマスにも挑戦した。協力してくれたのは京都の宮崎さんとボートオーナーの西山さん。宮崎さんは子供のころにサクラマスの標本を置いていた釣り具屋さんに電車で通い、以来いつか自分の手で釣ってみたいと考えていたとのことで意気込みは相当のものだった。
当日は西山さんのボートを置いている北浦のマリーナから出船。初日はポイントが絞りきれずにアタリだけで終わってしまった。そして、2日めはポイントを姉川沖に変更。これが大正解で小型ながらも複数のビワマスを手にした。ビワマスは琵琶湖の固有種であり、サクラマスによく似ているが頭が丸い。スレンダーだがよく泳ぐ印象を受けた。
さらに、その1カ月後にも琵琶湖を訪れた。結果は前回よりも少し大きなサイズのビワマスが釣れて数も上がった。ビワマスを狙うルールとしてはシングルフック、バーブレスが義務づけられる。そして、このシングルフックのセッティングに慣れたころ、衝撃的なアタリがあった。海のサクラマスのように、フックアップした瞬間に一気に走り出した。
しかし、ラインが十数㍍引き出されたところで不意に軽くなり、バレてしまった。ジグを確認するとアシストラインが切れ、フックがなくなっていた。あぁ、逃げた魚は大きい、大き過ぎる…。おそらく60㌢近い魚体だったと思う。引きは海のサクラマスそのものだった。いずれにしても、これで来年もチャレンジする理由ができてしまった。
レイクジギングは新しい釣りだから…
レイクジギングは新しい釣り方だ。受け入れのよい地域も多いが、多少煙たがれる地域もある。これは新しい釣りをしているといつも感じることで、私からすると大きな障害ではない。現地に行って手本となる釣りを実践し、話をしていれば大抵の誤解などは解決できると信じている。 何より、まずは各湖のルールを知り、実践することである。リリースジグなどを用意して的確なリリースを行なう。リリースする魚はできるだけ水面から上げずに湖に戻す。記念撮影などをする場合は細心の注意を払って素早く行なう。そして、キープする魚を撮影するなど、マスたちをていねいに扱う気持ちがあり、そのように行動すれば、みんなが笑顔でレイクジギングを楽しめるはずだ。BSフジで芦ノ湖のレイクジギングを放送
西本さんが芦ノ湖で巨魚を追う『巨大魚・夏の陣2019』がBSフジで放送されます。当番組は気まぐれに現れては釣り人を翻弄する巨大魚と、その姿を夢見て追い続けるアングラーたちの闘いを描くドキュメンタリー。放送日時は2019年9月15日(日)の18時~19時55分。みなさんぜひご覧下さい!!(編集部)。
使用タックル
【ロッド】
ウルトラライトクラスのプロトロッド6.6㌳
【リール】
シマノ・カルカッタ コンクエスト100
シマノ・カルカッタ コンクエスト200
【ハンドル】
スタジオオーシャンマーク・ノーリミッツ・カーボンハンドル
【ライン】
YGKよつあみ・G-soul オードラゴン WX4F-1 SS140 0.8号(100㍍)
※沈むPEで水なじみがよい
【リーダー】
フロロカーボン3号(1.5㍍)
【フック】
FINA・パワーワッキーガード#1
FINA・パワーワッキーガード#1/0
【西本康生・プロフィール】
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