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【ヒラスズキゲームQ&A】Q17.磯におけるサラシのよしあしはどう見極めればいい?

ヒラスズキ 釣り方17-1

シューティング的要素を含めたゲーム性の高さから、SWゲームフィッシングの中でも至高のターゲットの1つに数えられるヒラスズキ。ここでは磯におけるサラシの見極めについて、この釣りに精通するエキスパートが解説!!

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色と流れに注目‼

Answer:赤木光広

磯のヒラスズキはサラシを利用して餌を捕食する。ヒラスズキのいないサラシはあるが、サラシに潜まないヒラスズキはいないのである。仮にベタナギに近い状況でバイトがあるエリアがあるとすれば、そこには相当数の個体が接岸していて餌の取り合い状態になっていることが考えられる。そういった例外パターンはおいしくいただくとして、基本はサラシの状態とその下の地形を見極めることである。

まず、サラシはきれいな白であるのが望ましい。その白と青の境界線がはっきりしているのも大事な要素である。きれいなサラシが急に濁ってきたりしたら、潮が止まったことも考えられる。状況がてきめんに渋くなることが多い。白に海のブルーを少し混ぜたような色のときはその可能性が高い。

ヒラスズキ 釣り方17-2
強い濁りが感じられるときは期待できない。

日中の磯場にいるヒラスズキの捕食行動の大半は視覚を頼りにして行なわれていると考えられる。要するに、濁るとベイトが見にくくなるのである。よってきれいな白いサラシというのは条件的にも理想である。私はほんの少しの濁りまでなら釣りをするが、海の青い部分に透明度が確認できない場合はほぼ諦める。

色に次いでサラシの中の流れにも注目してほしい。地形によって生まれる流れである。カケアガリからの落ち込みがあれば、常に同じ位置でサラシとの境界線ができ、その落ち込みにヒラスズキがいる可能性がある。

あるいは複雑な根によってできるサラシの中に流れがあり、その払い出しに深みがあればそこもホットスポットだろう。磯際が切り立っているように見えるのに、常にサラシがあるところもおもしろい。オーバーハングになっている場合が多いからだ。

このようにサラシの質、動きから海中の地形やコンディションを見抜く目を養えば全国どこへ行ってもゲームが成立すると思う。目先の釣果ばかりに気を取られてこの釣りの本質を見失ってはいけない。プロセス重視で楽しもう。そうすることで一日かけてワンバイトに終わった釣行でさえある程度の満足感が得られるだろう。

ヒラスズキ 釣り方17-3
流れや地形とサラシの関係など、総合的に考えてより深くゲームを楽しみたい。

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