カスミアジ・GT・イソマグロ…南海のビッグゲームのリアル《後編》
アンダーウォーター狙いで攻めに厚みを‼
待ちわびた時合のタイミングで一発出て終わる。その一発が乗るか反るかは運しだいだが、乗せるためのパーセンテージを上げる努力はすべきだと思う。移動が難しいショアでは時合がほんの一瞬である場合が多い。その一瞬にすべてを賭けるとなれば、乗せる確率のアップは誰もが慎重に取り組むべき重要な課題である。
トップウォータープラグで演出できる気泡をまとったストップモーションがターゲットを興奮させる数少ない切り札であることにかわりはないが、現行のGT用ルアーとして売り出されているものはオフショアメインのトップウォータープラグが多く、アンダーウォーターを効果的に攻められるプラグはまだ数少ない。
近年の私は状況に応じてシンキングペンシルやジャークベイトをフォローベイトとして活躍させている。乗りのよさもさることながら、追尾してくるターゲットの数が明らかに違うからだ。それは魚の回遊ルートや進行方向など今まで目に見えなかった情報が入ってくるということで、三次元的なゲームの組み立てに繋がるアンダーウォーターを攻められるルアーについては今後さらなる進化の可能性を感じている。
沖磯で気持ちよく釣りを続けたいから…
大型青物を狙える名礁は例外なく素晴らしいロケーションにあり、そこに身を置くことも遠征の楽しみのひとつだと考えている。だから、フィールドで心ないアングラーの放置したゴミを目にすると、同じ海を愛する者として恥ずかしいやら、情けないやら、非常に悲しくなってくる。厳密にいうと我々のルアーやラインもロストしてしまえばゴミの海洋投棄とかわらない。釣りとはもともと海を汚す可能性の高いスポーツなのだ。それだけにできる範囲の努力はするべきではないだろうか。
太古のままの景色と、見るからに人を拒むような荒々しい景観の、渡るだけで身震いがするようなフィールドの環境保全は我々の使命である。後世に残すのは荒廃した釣り場ではなく、永続的に釣りを続けるための考え方やモラルとしなければならない。
(※陸っぱり青物スタイル2より)
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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