夏アジ攻略の要点は? タケダ式・夏アジング ~遠投フロートリグの巻~
今年の大阪湾はアジングも好調が続いていますが、毎年梅雨が明けると海の状況が一変します。高水温と雨不足の影響を受けることから、夏のアジングもその点を踏まえたアプローチが大前提となるから…
解説 武田 栄
アジ三昧の大阪湾&泉南エリア
今では真夏にも楽しめる釣りがたくさんあり、関西(近畿各県)だけでもショアとオフショアを合わせると何魚種狙えることやら…? そして、その大半がルアーで狙えることもあり、読者のみなさんもさぞや忙しい夏を過ごされていることでしょう。
別の記事でもお伝えしたように、ここ数年、僕の夏の釣りは何といってもまづめどきのカマス!! 加えてデイ(トップ)&ナイト(底ズル)のチヌ、そして今回ご紹介する「夏アジ」の3魚種がメインとなっています。
もちろん、チヌも含めて夏魚の多い年と少ない年?があります。昨年の夏はチヌがよくてカマスが少なく、アジはボチボチといった感じでした。
ところが、今年はどうでしょう!! 落とし込みの岸壁チヌなどは早くから爆釣の声が聞かれていましたし、アジは冬からあまり抜けずに例年よりもひと回り大きなサイズの群れが夏も接岸中。さらにカマスも好調です(最高っ!!)。
というわけで、今回は夏アジをしっかりと攻略してきましたよ~。
夏アジ攻略の極意は?
大阪湾で狙える(接岸する)アジのサイズは僕の中で大きく分けて3パターン。12㌢以下、15~23㌢、それ以上(尺クラスまで?)となります。
ここでビギナーの方に知っておいてほしいのが、海は例年ほぼ梅雨明けを境に状況が大きくかわるということ。簡単にいうと湾奥部や沿岸部の潮(水)は高水温と雨不足の影響で水質が悪化しやすく、それにともなって小魚たちもよりよい環境を求めて移動します。
その中で比較的コンディションがよい場所(潮が澄んでいてきれいな湾奥など)にはもちろん夏のターゲットも集まりますが、ここから秋まではサビキでさえ釣りにくい極小豆アジ(5~7㌢)の群れが大量に接岸します。これはアジングで狙うターゲットではありません。
そんなわけで、夏の港湾ジグ単アジングは少しでもサイズのよいアジが溜まる場所を見つけることが鉄則となります。そして、秋以降は再び潮がかわり、それまで少し沖に定位していた少しよいサイズのアジも沿岸部に接岸し始めるというのが基本パターンです。
では、夏場によいサイズのアジを釣るにはどうしたらよいのかというと「ちょっとだけ沖を狙う」のも有効です。アジは水温に従順な魚なので「適水温の浅場で餌も豊富」という条件が揃っていれば、基本的には沿岸部を離れません。とはいえ、同じ沿岸部でも岸から5㍍の場所と30㍍や50㍍では状況が大きく異なります。また、朝夕には岸際を回遊するアジですが、夜には夜の居場所というものがあります。その点を踏まえて狙うべきポイントは以下の通りとなります。
●潮通しのよい場所(沖のよい潮が岸近くまで入り込む場所やタイミング)。
●大量のアジの群れが定位できる、深場が隣接したシャロー。
●明かりも含め、餌となるプランクトンや虫類、ベイトフィッシュが集まりやすい場所。
以上のような場所に目星をつけたら、あとは竿を出すタイミングが重要。そして、この時期特有の「数㍍沖の状況変化」を狙い撃つためには、遠投フロートリグでの釣りが有効となります。僕も普段はほぼジグ単でアジを狙っていますが、この時期だけは遠投フロートも多用します。
タックルはみなさんよくご存じの「万能系ライトゲームタックル」を使用。汎用性の高いメバルロッドなどです。これにPE0.4号、フロロカーボンリーダー1.25~1.5号、遠投フロート(僕はスーパーボールを使用)、ジグヘッド(1㌘以下のものを各種)にアジ用ワームといったタックルを組み合わせて狙います。お手軽バッグに小物類を詰め、アジバサミとキープする場合は小型クーラーボックスを用意。さらには熱中症予防の飲料や防虫対策も万全にして挑みましょう。
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