夏のお楽しみ、明石ブランドの美味なタコを餌木で完全攻略!!|【Shar’s=Style= vol.4】

タコ釣り タコ餌木1

気の合う仲間たちとタコ狙いで出船。タコ餌木のアクションに工夫を凝らし、美味な明石ダコの数釣りを達成!!

Text & Photo 辻原伸弥

タコ餌木で楽しむタコ釣り

今回のターゲットは全国的に有名な明石のタコ。明石海峡の激流の中で育ったタコは足が短くて太く、陸でも立って歩くほど脚力が強い。また、茹でたときに体色が赤に変化するのではなく、茶色っぽくなるのも明石ダコの特徴だ。
そして、梅雨から夏にかけては1年を通して最もタコが釣れる時期。この時期のタコは漁師さんが麦わら帽子を被って獲ることから「麦わらダコ」と呼ばれ、柔らかな身は甘くて一段とおいしい。秋口にエギングをしていると外道としてタコが釣れることがあるが、私の場合は夏場のタコの味を知っているのですべてリリースしている。それほど味に違いがあるのだ。
私は幼少のころからタコ釣りを楽しんでいたが、当時の仕掛けの主流はタコテンヤ。明石漁港周辺には古くからタコテンヤのパーツを売っているお店があり、自作するのは当たり前といった感覚でタコ釣りを楽しんできた。
しかし、現在の主流は何といってもタコ餌木。得意のエギングではタコが餌木を攻撃してくることも多いので、餌木でタコが釣れることは疑う余地もなかったが、近年の人気には正直驚くばかりだ。テンヤのようにイワシなどの餌をつける必要がないので手が汚れず、仲間内でも餌木でタコを狙うケースが多くなっている。

タコ餌木のアクションはコレ!!

経験値を問わず、釣り好きの仲間が月イチペースで集まる船釣りクラブがあるのだが、今回はその集まりで旬のタコ釣りをメインに楽しむことに。7月30日、淡路島・育波漁港の「小溝丸」さんのお世話になって出船した。この日はタコ以外にも落とし込みで多魚種を狙うスケジュールである。

まずはタコ釣りからスタート。各自お気に入りの餌木に50号のオモリをセットして実釣開始。ポイントの水深は5~15㍍と比較的浅く、オモリでボトムを感じながらロッドワークで餌木を動かすのが基本だ。今回は女性の参加も多く、重いジギングタックルで50号のオモリを操作するのはなかなかの力仕事である。ポツポツとタコがヒットし始めたが、女性陣は無言の状態が続いた。

タコ釣り タコ餌木2
タコ釣り タコ餌木3
開始直後からポツポツとヒット。一方、女性陣は苦戦を強いられていた。

ここでワンポイントレクチャー!! ショアのエギングでは餌木をボトムステイさせているときにタコが攻撃してくることが多い。一方、ドリフトを多用しているときはタコが餌木を抱いてこない。

この点を踏まえ、船から餌木でタコを狙う場合もボトムステイがキモになると考えている。ビギナーの方の多くは餌木にアクションをつけるためにロッドを細かく動かし続けているが、このときにロッドティップを中心に動かしていることが多い。タコの活性が高ければそれでもバイトしてくることもあるのだが、タコ釣りが盛んな近年はプレッシャーによってタコの活性が高いケースはマレだ。そこでオモリの抵抗でボトムを感じたらラインスラックを少し取り、ロッドティップではなく、ベリー部分がしなるように上下に動かすアクションが有効となる。ラインスラックを少し取ることでボトムから離れることなく餌木にアクションをつけられるのだが、タコ釣りにおいてはこれが大きなキモとなる。

実際、女性陣にこのアクションをレクチャーすると「あっ、きました~!!」とさっそくロッドを曲げた。懸命にリールハンドルを巻き、8本の足を広げたタコが海底から上がってきた。

「釣れました~」と笑顔でファーストオクトパスをゲット!! 邪心を持たず、素直に説明を聞き入れるからか、総じて女性は釣りが上手な方が多い。今回のタコ釣りでもここから女性陣の巻き返しが始まった。最初は「きました~!!」という女性陣の声に「よかったやん!!」と余裕を持って応えていた男性陣だが、ヒットを重ねるにつれて「また!?」「何でそんなに釣れるの⁉︎」と焦りの色が見え始めた(笑)。前週も船に乗ってたくさんのタコをキャッチしていた男性強者メンバーだが、この日は2ハイしかキャッチしていなかった。そんな状況下での女性陣の活躍とあり、男性陣が焦るのもうなずける(笑)。

結局、この日のタコ釣りの竿頭は女性。私はみんなの釣りを観察していたのだが、タコが攻撃しやすい餌木の動かし方とアタリの取りやすい構え方が重要であることを改めて痛感した。

タコ釣り タコ餌木4
タコ釣り タコ餌木5
すぐにコツを掴んでタコを連発させた女性陣。

この日は仲間内で船をチャーターしていたため、釣ったタコを船上でいただくことに。釣りを始めたばかりの女性メンバーがテレビ番組で釣りたての釣果を船上で食べるシーンを見て憧れを抱いていたようだ。その夢を叶えるべく仲間の1人がタコの足を切り取って皮を剥ぎ、冷水で洗って氷で冷やすといった具合に手際よく調理してくれた。

釣りたてのタコは柔らかくて甘みがあり、非常に美味。メンバーで試食タイムを楽しみ、大いに盛り上がった。こんなことができるのも釣り人の特権であり、仲間内の釣行ならではのお楽しみである。

タコ釣り タコ餌木6
タコ釣り タコ餌木7
釣れたてのタコを船上でいただくという、非常に贅沢な時間を過ごした。


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