SNSなどの情報をどう活用する? 釣果情報との上手な付き合い方|【教えてY師匠 その2】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

SNSなどの情報をどう活用する? 釣果情報との上手な付き合い方|【教えてY師匠 その2】

釣りはポジティブシンキングが大前提

釣れるかも!?  ひょっとしたら何かが起こるかも⁉︎  釣行前はこのように常にポジティブに物事を考えることが大切です。たとえば、釣行日が雨予報だったとしましょう。ある人は「ああ残念。雨なら予定を変更して近所の釣り場にしておこう」と考えるでしょう。一方で「おっ、ラッキー!!  雨なら人も少ないし、ローライトで魚の活性も高そう。レインウェアの手入れをしておこう」と考える方もいるでしょう。

どちらの考えがよい釣果に繋がるかはすぐに分かりますよね。もちろん後者ですが、こちらはしっかりと釣りを楽しむこともできています。私自身、悪条件だと思っても、少しでもプラスになる要素があれば釣行します。それで釣れれば自信が持てるし、たとえ釣れなくても最低限フィールドの状況は確認できるので次回の釣行に役立ちます。

いずれにしても自身のモチベーションを高めることは、よい結果を出すキーポイントになると考えています。何よりも大切なことは釣りに行く前からワクワクすること。新しいルアーを購入したり、家でアレコレ妄想しながら道具を整理したり…。長年海のルアー釣りを楽しんでいる私ですが、そうやってポジティブに考えて楽しい時間を過ごすことが好循環を生み出すと感じています。

同じ釣りでも釣果情報とは無縁の世界も…

私が最も好きな釣りは地磯のヒラスズキゲームです。この釣りは釣行日の条件を読み、自分の足でポイントまで歩きます。そして、波を確認してサラシの様子を見ながら安全に釣りができる立ち位置を捜し、狙いのピンポイントにルアーを通すという攻めの釣りです。さらに、ヒラスズキはヒットしてもバレやすく、磯ではそう簡単にランディングさせてくれません。

そう、この釣りは釣果情報などとは無縁の世界。昨日釣れたからといって今日釣れるとは限りませんし、極端にいえば波の向きや潮位が少しかわるだけで状況が一変します。さっきまでヒラスズキがいたのに5分後には釣れないポイントにかわったりするのです。

磯のヒラスズキゲームは前述したように自分の足でポイントを捜して釣れるタイミングを読み、さらに釣行日の波や潮位を加味してヒラスズキを捜していきます。自然状況を観察して自分なりに考察する必要があるため、正直、数回磯に足を運んだぐらいではヒットパターンが見えてきません。1年、2年と続けていくことで「これか!!」というヒットパターンが自分の中で少しずつ増えていくはずです。そうなってくるともう楽しくて仕方ないのが磯のヒラスズキゲームの魅力。ここまでくると正真正銘のヒラ師といえるのではないでしょうか。

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フィールドに足を運ぶことで釣り人としての臭覚や観察眼を磨く。そういった部分も釣りの醍醐味だと感じています。

釣果は一瞬、釣りの楽しみは一生

魚釣りは大物や数を釣ることだけが正解ではありません。私は常に好きなことを楽しみたいと考えており、同じ魚を釣るにしてもこだわった方法で釣りたいと思っています。そして、同じ思いを持つ仲間と釣りの話がしたいし、家にいても魚釣りのことを考えている時間が幸せです(笑)。

さらに釣り場への車中はワクワク、帰路は反省。そのような好循環によって趣味である釣りの魅力がより引き出され、生活にもよい影響を与えてくれるのだと感じています。だから、釣りに関わるすべてのことを楽しみたいと思っています。

釣果優先の釣りもいいですが、周囲の意見や情報に左右されず、自分の考えでトライ&エラーを繰り返しながらコツコツと自身のスタイルを構築していくのも楽しいものですよ。釣果は一瞬、釣りの楽しみは一生ですから!!

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自分のペースで長く楽しめるのも釣りの魅力です。目先の釣果だけを追い求めて情報に振り回されるとその本質を見失いがちとなるから…。

【吉田裕彦・プロフィール】

ロングロッドスタイルによる磯のヒラスズキゲームをメインに、シーバス・青物・メバル・アジなど、さまざまなショアゲームに精通するエキスパート。圧倒的な実戦経験をもとに、釣果を左右するあらゆる要因を自身の釣りにフィードバックさせて独自のスタイルを構築。常に安定した釣果を上げている。また、その陽気で面倒見のよい人柄からY師匠の愛称で親しまれている。

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