気軽にトライしてさらなる楽しさを味わおう!!  メバル・プラッギング超入門｜【Shar’s=Style= vol.3】

安定した釣果を得るために…

メバリング、アジングに代表されるSWライトゲームでは、ジグヘッドにワームをセットする「ジグ単」の釣りをメインに楽しまれている方が圧倒的に多い。そして、ある程度の経験を積めばプラグやフロートリグなども含め、状況に応じた釣り方を選択できるようになる。ただ、ビギナーの方にとってプラッギングは少々敷居が高いようだ。私はビギナーの方と一緒に釣行させていただく機会も多いのだが、そのときに「なぜプラグ使わないの？」と聞くと以下のようなことを口にされる。

●プラグは高価だからロストが心配。
●ワームの方が釣れそう（プラグで釣れるの？）。
●使い方が難しそう。

このような心配からプラッギングに手を出せないでいる方も多いようだ。ただ、私はワームに反応する魚とプラグに反応する魚は、コンディションがまったく違うと考えている。つまり、釣趣的な問題だけではなく、両者を状況に応じてうまく使い分けることでより安定した釣果が得られるようになると感じている。水中での波動など、具体的なことを説明すると長くなるので今回は割愛させていただくが、さんざんワームで攻めて反応が渋い状況でも、プラグにかえた途端に連続ヒットというケースも珍しくない。

いずれにしてもさまざまなルアーやリグを使いこなしてアプローチの幅を広げることで、ライトゲームの世界はさらなる広がりを見せ、スキルアップに繋がることは間違いない。

先日、ビギナーの方と同行させていただいたときにそういったことを改めて痛感したので、今回はそのときの模様をお伝えしたい。

まずはアジングを満喫

操作法は至って簡単

肉厚で体高があり、引きもパワフルなこの時期のメバルは「梅雨メバル」と呼ばれている。また、脂がしっかりと乗っているので食味がよいことも嬉しい。さっそくタングステンジグヘッド２㌘に1.5㌅のワーム（ビビビーム）をセットしてアプローチを開始した。

表層から宙層を順にチェックすると、アタリはあるものの、ヒットするのは20㌢前後の小ぶりなメバルばかり。旦那さん曰く「先々週までは25㌢クラスが結構食ってきたが、先週ぐらいから一気にサイズが小さくなった」とのこと。

ご夫婦はジグ単で15～20㌢クラスをポツポツとキャッチ。私は何匹かのメバルを手にしたところで「これはアプローチが違うのでは？」と直感。そこでタックルボックスから自ら企画・開発し、今シーズン発売となったプラグ（月下美人 澪示威 SOLID 40S）を取り出してセットした。

「えっ、プラグで狙うんですか？」と少し驚いた表情で食い入るようにこちらを見るお２人。その中でプラッギングを開始すると、２投めにリトリーブ中のプラグを引き止めるようなアタリが出てヒット。さらに次のキャストでも即ヒットに持ち込んだ。

それを見て「プラグって難しそうだから使ったことがないんですよ」と奥さま。私はこの機会に挑戦してもらえればと考え、さっそく彼女のタックルにプラグをセットした。

「使い方は簡単。投げて少し沈めてゆっくりと巻くだけ!!」という私のアドバイス？に、半信半疑の表情でいわれた通りにルアーをリトリーブする彼女。すると突然ロッドティップが絞り込まれた。「マジ!? きました～!!」とメバルを手にした彼女は、嬉しさよりも不思議さが優った表情でメバルの口に掛かったプラグを見つめていた。そんな様子を横目に旦那さんはワームをキャストしていた。