直リグで盛期のチヌ&キビレを完全攻略!!|【Catch the Fun!! vol.8】
基本的なアプローチ法
続いてアプローチについて。まづめどきなどはトップゲームも楽しいですが、今回はボトムゲームに絞って解説したいと思います。
ルアーフィッシングのアプローチは「手前から・表層から」というのがセオリーですが、ことキビレのボトムゲームに関しては「遠くから・ボトムオンリー」というのが私のスタイルです。
当然これには理由があります。まず、キビレゲームではシャロー狙いがメインとなり、手前は根掛かりが多いので捨てることが多いということ。次にキビレが回遊するカケアガリの位置や傾斜の幅を見極めるには、フルキャストしてチェックするのが効率がよいからです。また、前述したボトムのマテリアルや質のよしあしを判断するためにも、まずはポイントを広く探るのが得策です。
さて、狙いのポイントが定まったら、その少し沖めにルアーをキャストします(狙いのポイントを直撃するとキビレが逃げるので要注意)。誘い方はステディなズル引き、チョンチョンと跳ね上げてからのボトムステイなど、さまざまなパターンがありますが、キモとなるのはルアーの移動スピードです。
その日のキビレが追いやすいルアーのスピードがあるので、自身のルアーがどれぐらいのスピードで移動しているかを把握しておくことが重要。そして、バイトが得られた速度がその日の正解となります。また、ショートバイトが多発するから魚が低活性と考えるのは早計。スピードを上げて誘うと、しっかりと食ってくることもあるのでぜひ試して下さい。

有効なリグについて
ルアーについては、以前はジグヘッドリグやキャロライナリグなどを用いることが多かったのですが、最近はフックのリングに直接シンカーをセットする直リグを多用しています。アコウゲームなどで人気の直リグですが、キビレ狙いの底ズルゲームでも非常に有効です。
もちろん、ジグヘッドリグやキャロリグでも釣れますが、この釣りで重要となるのはワームの動きとボトムをトレースしたときに情報を感知できる感度。この両方をいいとこ取りできるのが直リグです。
直リグはジグヘッドのようにシンカーとフックが一体化しておらず、キャロライナリグのようにシンカーとフックが離れているわけでもありません。その特性としてボトムを感知しやすく、自然なワームアクションを演出できるのでキビレ狙いにも効果があると感じています。

実釣時の注意点
最後にキビレの底ズルゲームは砂泥底のポイントで、ウェーディングスタイルで狙うことも多いのですが、そのようなポイントではエイの魚影が濃くなります。ましてやナイトゲームとなると目視できないことが多いため、摺り足で進んだり、ステッキを使用するなど、必ずエイに対する対策を講じて挑んで下さい。
また、季節がら蚊の猛攻にあうこともしばしば。虫除けやフェイスガードなども活用してストレスのない釣りを楽しんで下さい。

使用タックル
【ロッド】
ゴールデンミーン・ライトポージーRR LPS-80RR
【リール】
シマノ・エクスセンスC3000MHG
【ライン】
YGKよつあみ・ガリス ウルトラWX8 GesoX 0.6号
【加地武郎・プロフィール】
- 1 2
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。