オフショアマグロ、理想のタックルを追求|【釣り人生をかえた1匹②】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

オフショアマグロ、理想のタックルを追求|【釣り人生をかえた1匹②】

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マグロゲーム タックル1

右も左もわからずに重いルアーをただ投げ続けていたマグロゲームの黎明期。だが、粘り強く沖へ出るうちにフローティングミノーの有効性や、最もヒット率の高いアクションが分かり始めて…

解説:古谷秀之

オフショアマグロの黎明期

私がオフショアキャスティングにのめり込むことになったルーツフィッシュ、それはクロマグロだ。ジギングに続いてキャスティングもナイロンラインからPEラインへと主流がかわりつつあった18年前。私の店であるヘッド&テイルをオープンしてすぐのことだった。それ以前からシイラ狙いをメインに釣行していたホームグランドの和歌山県・日ノ岬でマグロが跳ねているとの情報が得られた。シイラ狙いで釣行した知り合いが釣り上げたり、ラインブレイクしたということもたまにあったものの、専門的な狙い方は分からない状態だった。

それから3年ほどするとある程度釣り方が見えてきた。とはいっても専用のツナロッドはまだなく、GTロッドにPE6号というヘビータックルを軸にしていた。また、小規模なボイルには静かに近づいて規模が大きくなるのを待つといった現在のようなアプローチの有効性にはまだアングラーも船長も気づいておらず、ナブラを見つけると全速力で走っていたため船のプレッシャーで魚が沈むという場面も多かった。

当然、風向きなども考慮されておらず、アゲンストでもキャストせねばならなかったためルアーも重いものが必要だった。

ローカルならではのゲームの確立も視野に…

忘れもしない1999年。この年はマグロの魚影が濃く、アベレージも25~35㌔であった。前日にお客さんが25㌔級を釣り上げたもののファイトに2時間以上を要し、その間に見られたスーパーボイルにキャストできないというジレンマを抱えることになった。そのため、翌日も遊漁船をチャーターして出撃することにした。

その日は朝から単発のボイルがあり、7時ごろに水面が湧き上がるかのようなボイルが見られた。そこにK-TEN175をキャスト。まっ白な泡の中に着水したのとほぼ同時にロッドが引ったくられた。それ以前からGTゲームには通っていたので落ち着いてやり取りし、ファイトタイム7分でキャッチ。当時は「すごく早い‼」と驚かれたものだ。

マグロゲーム タックル2
マグロゲーム タックル3
SWマガジン誌の表紙を飾ったメモリアルフィッシュと、ビクトリールアーとなったK-TENブルーオーシャン。

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