磯で大型ヒラマサをキャッチするための取り組み方とは?《後編》
確率アップの考え方
条件がどうであれ、週末アングラーはとにかくフィールドに通うことが大切だろう。私はほぼ毎週釣行していて、短くても3時間、長いときは10時間ほど集中してルアーをキャストする。たとえ魚の気配がなくても、投げ続けることでそのポイントに精通することができ、状況変化に敏感になればチャンスがきたときに的確に対応できるからだ。そういったことの積み重ねが大型との距離を縮めてくれると考えている。
ハマチなどの他魚を深追いしないことも重要だ。私も以前は年間にトータル150㌔ほどのハマチを釣っていたが、意識してヒラマサだけを狙うようになってからはハマチの釣果が激減し、ヒラマサのキャッチ率はアップしている。同じ青物釣りといってもターゲットを絞ればポイント、タックル、ルアー、釣り方がかわってくるからだ。今は常に大型ヒラマサを最優先に考えている。
ルアーは“しっくりくる”を基準に使い分ける
限られた足場から潮流や風に合わせて魚の捕食場所を通るようにコントロールできること、それがルアーセレクトの前提になる。私の場合は潮がわき、風波が溜まる(砕ける)ような場所が捕食の本命ポイントになるととらえており、そこで気持ちよくルアーを泳がせられないときはチェンジする。
基本的には5本前後のプラグを持ち込んでひと通り投げてみる。その中で最もしっくりとくるものを軸に、状況を見ながらローテーションするのが楽しい。
私の主力ルアーはシェルシェーピングルアーズ・ブルータイド18、トランペット17、カットバック17~20である。いずれも長いつき合いで、ほれぼれするような動きが演出できる(笑)。このようにうぬぼれられるほど使い込み、信頼できるルアーを持つことは、楽しくキャストを続けてヒラマサとの遭遇をアップさせることに繋がると信じている。
実際、手になじんでいるこれらのアイテムなら手もとに伝わる感触だけで潮のよしあしを察知することができ、初めてチャレンジする磯でも攻略の大きな目安となっている。また、トップウォーターの釣りは掛け損じが多いが、徹底的に使い込んだルアーだとフッキングのタイミングを間違えにくいからヒット率も上がるものだ。
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