2019徳島県・吉野川のサツキマスゲーム|【Catch the Fun!! vol.7】
今シーズンも無事にサツキマスをキャッチ
普段なら上流から下流へと釣り下りながら反応を見るのですが、この日は増水後ということで「遡上してきた魚が緩い流れで一時的に体を休めているかも?」と考えました。そこで、下流まで歩いて反転流ができる流れの開きから攻めることにしました。
まずはファストシンキングタイプのミノー(タックルハウス・Twinkle mute.)をアップクロスにキャストし、トゥイッチングで表層をチェック。速めのリトリーブで活性の高いサツキマスからのコンタクトを誘うも反応はありませんでした。
ダウンクロスまで手早く探ってルアーを回収。ここでファストシンキングにチューニングしたミノー(タックルハウス・K-TENブルーオーシャンBKS75)にチェンジします。これをアップクロスにキャストしてカウントダウンで少し沈め、レンジを下げて流れがやや緩い部分に流し込みます。そして、そこからリトリーブを開始すると「ゴンッ」と衝撃が走りました!!
突然のバイトに半信半疑で合わせを入れると重みが乗りました。濁りで魚は確認できませんが、グルングルンとローリングする手応えが伝わってきます。「サツキマスだ!!」 先ほどの合わせが弱かったので、ここで追い合わせを入れてファイトを開始しました。
反転流と本流の狭間で右へ左へと走り回るサツキマスをロッドワークで何とか抑え込み、距離を詰めたところで一気にネットで掬い上げました!! ネットの底に横たわったサツキマスは威嚇するような目つきでこちらを睨みつけています。キャッチしたのはきれいな魚体のオスでした。
そのまましゃがみ込むと、思わず「おっしゃ」と押し殺すような声が出ました。これまでの苦労が報われ、今シーズンもサツキマスに出会えたという安堵感で胸がいっぱい。いろんなものから解き放たれたような思いでした。余韻に浸りながらサツキマスをストリンガーに繋ぎ、ルアーのフックをチェックして気持ちを落ち着かせます。

まさかの2匹めがヒット!!
濡れた両手でアプローチを再開。先ほどと同じようにアップクロスにキャストし、ダウンに流し込みます。「こんな感じだったかな?」と思い返しながらリトリーブを開始した直後に「ゴンッ」とアタリが!! 「へっ!?」と意表を突かれながらも反射的に合わせを入れると「ギャギャギャーー!!」とドラグが音を立ててラインが引き出されました。魚は一目散に下流へと走ります。
アタリの強さやダッシュのスピードからサツキマスと確信。経験上、下流へ走ってくれるとバレにくくなります。その場で飛んだり、跳ねたり、またローリングしたり、上ったり、下ったりされる方が厄介です。
頭が上流側に向いたところでゆっくりと寄せてきてネットイン!! 先ほどの1匹に比べるとやや痩せていますが、立派なオスのサツキマスでした。今年の状況から考えるとシーズン中に1匹でも取れれば御の字と覚悟していたのですが、開始から10投もしないうちに2匹のサツキマスをキャッチしてしまいました。もちろん、その後も3匹めを狙いましたが、怪しいバラシはあったものの陽が傾いてナマズの猛攻が始まったので納竿。普段なら日暮れまでミッチリと粘るのですが、この日はすでに十分な満足感を得ていたことからあっさりと竿を置きました。

以上、今回はうまく増水後のワンチャンスをとらえることができてラッキーでした。もちろん、こんなことは滅多にありませんが、それを味わったことで今後も足繁くあちこちのポイントに通うことになるでしょう。


使用タックル
【ロッド】
トラウトロッド8㌳
【リール】
シマノ・ステラC3000XG
【ライン】
YGKよつあみ・G-soul X8 アップグレードPE0.6号
【リーダー】
YGKよつあみ・G-soul ハイグレードショアリーダーTP II 12Lb
【ルアー】
タックルハウス・Twinkle mute.
タックルハウス・K-TENブルーオーシャンBKS75
その他、各種スプーン
【加地武郎・プロフィール】
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