2019徳島県・吉野川のサツキマスゲーム|【Catch the Fun!! vol.7】
SWアングラーの中でも人気が高いフレッシュウォーターのサツキ&サクラマスゲーム。独自のゲーム性はもちろん、難易度の高さもついつい夢中になる要因で…
Text & Photo:加地武郎
トラウト界最高峰のターゲット
おおむね2月に解禁するサクラマスはヤマメの降海魚です。大型になると70㌢を越え、トラウト界最高峰のターゲットとされています。ただし、西日本の太平洋側の河川にはアマゴはいるものの、ヤマメは基本的に存在しません。そして、アマゴの降海魚をサツキマスといい、こちらは最大でも50㌢ほど。40㌢を越えればグッドサイズとなります。
私はサツキ&サクラマスゲームともに大好きで、毎年3~4月にはチャンスがあればサクラマスゲームに数回ほどチャレンジしています。これまでには70㌢に迫るサイズのサクラマスをキャッチしたこともありますが、長年地元、徳島の河川でサツキマスを狙っていると、その絶対数(遡上数)の少なさから「サツキマスの方が最高峰なんじゃね?」なんて勝手に思ったりもしています(あくまでも個人的な感想ですよ…笑)。
序盤は渇水で絶不調
地元の吉野川におけるサツキマスのシーズンは4月中ごろにファーストランを迎えることが多く、例年4月20日ぐらいまでには初物キャッチの情報が耳に入ってきます。しかし、今年はどういうわけか5月に入ったというのに誰からも釣果報告がありませんでした。もちろん、私自身も4月中旬より時間を見つけてはポイントに足を運んでいるのですが…。
今年は雨がまったくといってよいほど降っておらず、日本三大河の1つでもある吉野川では渇水の影響で取水制限がかかっています。川底は緑の藻で覆われた状態になっており、この時期に遡上のピークを迎えるはずの稚アユの姿すらほぼ見かけませんでした。
チャンス到来で満を持して釣行
厳しい状況にヤキモキする日々が続きましたが、ようやく知り合いから「釣った!!」とか「バラした!!」という報告が。そのタイミングで恵みの雨が降り、川は一気に増水。溜まっていたコケやゴミが一掃されました。
このチャンスを逃すまいと水位が落ち着くのを待ち、仕事終わりに満を持して吉野川のポイントへ。到着したのは午後4時過ぎでしたが、確認できるアングラーの姿は対岸に1人だけ。みなさん、厳しい状況に心が折れ、すでに引き上げられたのでしょうか…。
ひとまず河原に立って状況を観察します。水色は少し濃いめのササ濁りで、普段より増水しているもののほぼ落ち着いた状態です。ゴミも流れておらず、稚アユの姿も確認できました。
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