【第6回エギンガーズミーティング】結果報告
和歌山県南紀にて『第6回エギンガーズミーティング』を開催しました。今回は「今一度見直そう、安全対策・危険回避」をテーマに、ゲスト講師2名と実行委員によるそれぞれのディスカッション、そして恒例となった釣り場の清掃活動を実施しました…
報告:エギンガーズミーティング実行委員・中野寛成
去る4月21日(日)、和歌山県串本町の旧錦富小学校にて『第6回エギンガーズミーティング』を開催しました。
曇天で過ごしやすい気候に恵まれた当日は63名もの参加者にお集まりいただき、予定していたプログラムを遂行。「今一度見直そう、安全対策・危険回避」をテーマに、ゲスト講師2名と実行委員により、それぞれ異なる内容でのディスカッションを実施しました。
まずは私(実行委員・中野)が「有毒生物危険回避」をテーマに、スズメバチ・マムシ・マダニなど、有毒生物の生態・習性から考えられる事故予防対策や応急処置の方法について説明。 加えてエピペン、ダニ取りティックツイスターなどの応急処置グッズを紹介するなど、釣り以外に普段の生活でも役立つであろう内容について話させていただきました。
続いて南紀エリアにおけるSWゲームのパイオニア、宇井晋介氏(串本観光協会・事務局長)から「釣り人のマナーとモラル」に関するお話が。釣り人の何気ない行為が気づかぬうちに迷惑行為になっていることもあるとして、次のような例をあげていただきました。
●早朝、深夜にかかわらず大きな声で話しながら釣りの準備をするなど、周辺住民の方に迷惑をかけているケースも。釣りに一生懸命になるあまり、そこに日常の暮らしがあることを忘れがちだが、周辺の方々への配慮は第一に考えるべき。
●フィールドに置き忘れたゴミやゴミ箱に捨てたはずのゴミが風で道路や海に散乱することも。自分が出したゴミは基本的に自宅まで持ち帰って処理すべき。
他にもマナーとモラルに関するお話がいろいろとありましたが、いずれも個人のエゴな考えが周囲にどれほど迷惑をかけているかを考えさせられる内容でした。
そして、休憩を挟んで本林将彦氏(ゼナック・フィールドスタッフ)が登壇。経験豊富なアングラーの視点で「安全対策・危険回避」について話していただきました。その中で一発波や磯で波にさらわれる衝撃的な動画を上映。一発波が発生するメカニズムや磯場におけるアングラーの立ち位置、落水してしまったときの対処法などをレクチャーしていただきました。
加えて本林氏が実際に体験・目撃された落水事故や、ポイントに向かう途中で遭遇した滑落事故現場の話などもご紹介いただき、それぞれの危機管理意識を改めて見つめ直すという意味でも非常に貴重な機会となりました。さらに、ご自身が実践されている安全対策の提案やスローバッグ、フローティングロープ、ヘルメットなど、安全対策グッズについても紹介していただきました。
以上の内容はいずれも雑誌やSNSなどでは知ることができません。そういった意味でも参加者のみなさんはそれぞれの問題として真剣に耳を傾けて下さり、釣りや釣り場を取り巻く問題に対する意識を高めていただくことができました。
そして、最後は会場前の二色の浜で清掃活動を実施。うれしいことに前回のミーティングで取り上げた「プラスチックごみ問題」のディスカッション内容を踏まえ、熱心にマイクロプラスチックを拾う参加者の方の姿も見られ、エギンガーズミーティングの活動が少しずつ浸透していることを実感することができました。これからも自然とのふれあいの楽しさ、大切さを後世に伝えていくことを主眼に置き、みなさんの印象に残るミーティングを行なっていきたいと思います。
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