マッチ・ザ・ベイトのウソホント? |【教えてY師匠 その1】
定説を覆す楽しさ
ベイトがイワシだからイワシカラー、ベイトのサイズが小さいから小型ルアー。これはよくいわれるマッチ・ザ・ベイト(カラー)の考え方で、間違いなくセオリーといえるのではないでしょうか。
一方でその考え方とはかけ離れたルアーもあります。30年ほど前のことですが、僕がブラックバス釣りをしていたころ、バブルガムワームというイチゴミルクみたいな色や蛍光イエローやらのナチュラルとはほど遠い色をしたワームがありました。その名の通りに色つきチューインガムのようなカラーでした(今もあるのかな?)。
当時は「こんなナチュラルとはほど遠い、ニセモノ感満載のカラーで魚がダマされるわけないやん!!」と思っていましたが 、いざ使ってみると釣れる釣れる…。ノーシンカーで水面をクネクネと泳がせたり、ダートさせたりしていると突然ブラックバスが襲いかかってきました 。内心「こんな色の生物はおらんやろ!!」と思いつつ、実際に魚が食ってくるので僕の中では「釣れるカラー」との認識が深まりました。
さらに、派手なルアーの利点はまだまだあります。人の目で見て視認性が高いので障害物のギリギリをトレースしやすかったり、レンジコントロールもスムーズだったりします。そして、何よりもロッドの動きでルアーのアクションがどう変化して、どうやれば自分好みのアクションが演出できるのかを確認できる点も大きな魅力です。
それと、ワームはミミズの形をしているので、最初のうちは水に落ちた様子をイメージして動かしていました。しかし、そのうちミミズでは不可能な動きを演出してもブラックバスが食ってくることが分かり、魚がどのような動きに反応するのかを試すようになりました。このとき、僕の中でマッチ・ザ・ベイト(カラー)の概念が覆り、ルアーで魚を釣ることの楽しさを再確認したわけです。
そのような経験を踏まえ、現在僕がメインに楽しんでいる磯のヒラスズキゲームで欠かすことのできないルアーカラーがオレンジやピンクのマットカラーです。みなさんも一度マッチ・ザ・ベイト(カラー)の概念を無視して釣ってみて下さい。きっといろいろな発見があると思いますよ。
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