マッチ・ザ・ベイトのウソホント? |【教えてY師匠 その1】
ルアーフィッシングにおいてマッチ・ザ・ベイト(カラー)の考え方はセオリーといえますが、そこに縛られなくても結果が出るのがルアーの奥が深いところ。それよりも「ルアーをルアーとして扱って魚を誘う」という意識を持てば楽しみや攻略の幅がグンと広がるから…
Text & Photo 吉田裕彦
- ルアーカラーの選択基準
- 定説を覆す楽しさ
- ルアーをルアーとして扱うということ
- ルアーゲームの本質
目次(※全3ページ)
ルアーカラーの選択基準
みなさんはルアーのカラーを選ぶときに何を基準にされていますか? 釣り具屋さんに行ってルアーを選ぶときを想像してみて下さい。
僕は「魚の目線を想像して人が選ぶ」「人(アングラー)の目線から選ぶ」の2つに大別できると考えています。まあ、いずれにしても最終的に判断しているのは人なのですが…(笑)。
ベイトがイワシだからイワシカラー、小魚はキラキラしているからシルバーのホログラム、暗い時間帯に魚の目から見て目立つだろうからホワイト…といった具合に、いずれも人が魚の目線を想像して選んでいますよね。
一方、人の目線から選ぶとすれば「この色が好き、この色で釣りたい」「前にこのカラーで釣れたから」「人の目で見やすいから」「何となく釣れそうに感じた」「雑誌やSNSでよく釣れている写真を見たから」などでしょうか。
これはよいわるいの話ではなく、いずれの場合も最終的には人(アングラー)の考えや想像でヒットカラーが作り出されているといえますよね。魚が「このカラーにしてくれ」といわない限りは…(笑)。
ということは、我々アングラーは全員同じ考えで釣りをしているわけではないので、アングラーの数だけカラーのバリエーションがあるということになりますよね。ちなみに、条件やフィールドによっては「当たりカラー」や「ご当地カラー」というものもありますが、これは過去の実績や経験から人の目線で選んでいることになります。
ここで質問!! このカラーは絶対に釣れるというものがあるでしょうか? みなさんは迷わずに「ある!!」と答えられると思います。では、逆に「絶対に釣れないカラーはありますか?」と聞かれるとどうでしょうか? これはいろんな経験をされているベテランほど答えるのが難しい質問だと思います。いずれにしても、このあたりがルアーフィッシングのおもしろいところですよね。そして、以下は和歌山の超ベテランアングラーの名言です。
「イワシを食っているからイワシカラーにヒットしたっていうけど、魚はイワシカラーに気づいたのに、それが餌ではなくルアーやったことには気づかなかったんやね…(笑)」
う~ん、ルアーアングラーとして考えさせられる言葉ですね。
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