初夏の大型メバルをキャッチするために…~①リグ使いを極めよう!!~|【UNCHAIN SKILL act.10】
リグの多様化によりひと昔前に比べて攻め手の選択肢が増えたメバリング。その中で大型メバルをキャッチしようと思えば、基本をしっかりと押さえて自身の釣りをブラッシュアップすることが重要。まずはそれぞれのリグの特性と使いどころを理解することで…
解説:安田栄治
メバリングのシーズンと取り組み方
メバリングといえば冬場の釣りというイメージを持たれている方もいると思う。確かに釣りモノの少ない冬の貴重な釣りとして進化(深化)してきたが、実際にメバルは周年釣れるターゲットだ。そして、荒食い期~回復期の産卵が絡む冬場よりも、それを除いた時期の方が別次元のパワーファイトが楽しめる。
夏~秋の高水温期は水温の安定する深場と、それに隣接するシャローへのベイトの回遊に付随した離岸、接岸を繰り返す。そのため、タイミングも重要となるので攻略はイージーではない。そういった意味でも春~梅雨明けの時期こそが比較的イージーにメバル本来のファイトが楽しめるベストシーズンといえる。
近年は個体数の減少もあり、大型のみならず小型の数釣りも難しくなってきた感もある。加えて劇的な効果をもたらす必殺技も存在しない。しかし、従来のメバルゲームを見直し、小さなことから積み上げることでブラッシュアップできる余地はまだまだ残っている。そんな大型メバルゲームについて、各リグ(ルアー)の特性と使いどころを私なりに紹介したい。
プラグ
個人差はあるだろうが、ハードルアーでメバルを釣るとおもしろい。狙って釣った感も高いように思う。しかし、決して「ハードルアー=大型メバル」というわけではない。4~6㌢のメバル用プラグなら10㌢ほどのメバルもアタックしてくる。また、狙って釣ったわけではないが、14㌢のプラグに尺メバルがアタックしてきたこともあった。
そんなプラグの特性をあげると「アピール度が高い」ということ。メバルがベイトを偏食しているときは別だが、以下のようなパターンで大きな武器になる。
●サーチベイトとして活性の高いメバルを広く捜す。
●サラシ撃ちやラフコンディションなど、ワームではアピールが弱いときの登用。
また、巻きに固執するメバル師も多いが、プラグの神髄は「止めて食わす」ことだといわれている。止めて食わす、止めて流すorサスペンドorフォールor浮揚…と止めを意識することで1つのプラグでも攻めのバリエーションが広がる。
メタルジグ
メタルジグもまた「動と静」、「アピールと食わせ」が明確で、釣った感と満足度の高い釣りが味わえる。メタルジグの釣りは決してイージーな状況下における楽しみ方の1つというだけではない。特徴としては自重があり、遠投・深場・クイックな攻略が可能であること。それを踏まえ、私は活躍の場面として以下の内容に注目している。
●ロングディスタンス、ディープのカケアガリの攻略。
●高水温期に移行する中でのディープ攻略。
●日中のディープにおけるクイックなリアクション的アプローチ。
そして、メタルジグは重心バランスによって大きく次の3種に分かれるが、それぞれの特性についても押さえておきたい。
①リヤバランス…同じ重さでも最も飛距離が出て沈みが速い。アクションは控えめで滞空時間は短いが、巻きでのアクションが秀逸。
②センターバランス…飛距離も沈下スピードもそこそこで、アクションは大きく滞空時間が長い。また、ラインの抵抗があるのでテイルを下げた姿勢で沈む。
③フロントバランス…飛距離が出ずに沈下スピードが遅い。アクションは大きく滞空時間も長い。フリーフォールさせるとテーリングが多発するのでラインテンションをかけることが必須だが、食わせに特化した水平フォールが演出できる。
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