春~初夏のメバリングで安定した釣果を上げるための取り組み方を公開!!|【Shar’s=Style= vol.1】
ポイントの変化を把握することで答えが…
日が沈み始め、本命のメバルタイムに突入。さっそく前々回、前回の釣行で調子がよかったポイントをチェックするも反応がない。ジグヘッドリグ、フロートリグとタックルを持ち替え、めぼしいポイントをチェックしていくが、小メバルは釣れるものの良型からのコンタクトがない。
あまりの厳しい釣況に心が折れ始めてきた。当初は風速3㍍ほどだった風も徐々に強くなり、潮流も激しくなってきた。なかば諦めムードで海を眺めているときにふと閃きが。
沖には風と潮流によってヨレができており、このようなポイントは当然狙い目となる。そして、風を利用して遠投すればそこにリグを届けることができるはず。さっそくヨレの部分にフロートリグを遠投し、ジグヘッドが沈むのを待ってゆっくりとリトリーブを開始した。
すると「ゴン!!」という力強いアタリが。直後にロッドが気持ちよく曲がり、グイグイと抵抗するメバルの引きが伝わってきた。遠投したぶん回収するのが大変だが、終始メバルの力強い引きを楽しむことができた。
キャッチしたのは25㌢の良型。「もしかして今日はこれがヒットパターン?」と期待して同じように狙うと、すぐにアタリがあって良型を追加。そこからは怒涛の入れ食いモードに突入し、キャストのたびに良型メバルがヒットした。検証のために少しポイントをズラして狙うと、まったく反応がない。同じリグなのにピンポイントでしか食ってこないという真実…。結局、そのピンポイントに狙いを定め、短時間で23~26㌢のメバルを20匹以上ゲットした。その後は風向きがかわったところで釣れるメバルのサイズが小さくなり、やがて反応がなくなった。
固定観念を捨ててフィールドと向き合おう
前回、前々回の釣況を考えると、今回のヒットパターンはまさに想定外であった。途中で閃きがあり、連発劇に持ち込むことができたが、前回のヒットパターンを引きずったままなら小メバルが数匹という悲しい結果に終わっていたことだろう。
冒頭でメバルの行動パターンとそれが変化するタイミングについて述べたが、毎週同じポイントに通い続けていても潮や天候によってメバルのコンディションは変化するもの。その中で自分の好きなリグや狙い方で楽しみたいという気持ちもあるが、今回のような状況下で得意のジグ単の釣りにこだわっていたら、良型メバルの姿を見ることができなかっただろう。
今回の釣行を振り返ると、強風と潮の変化(速い下げ潮)によりメバルが好むポイントに変化が生じたといったところだろうか。いずれにしても季節が進むとともに、メバルの行動パターンに変化が出始めたのは間違いなさそうだ。
気温、風向き、潮回り、水温など、その日、そのポイントにメバルが集まるファクターは何かを考える。前回までのヒットパターンや傾向から決めつけを持って挑むと、目の前の真実は見えない。やはりそのときどきのフィールドと向き合い、メバルを捜すことが重要となる。
たとえば、プランクトンや小魚がなぜそこに集まるのかを考えるよりも、風や潮流の向きを把握し、それを踏まえたうえでストラクチャー付近を狙うという、逆の発想からアプローチする方法もある。もちろん、真実はメバルに聞かないと分からないが、そのときどきのシチュエーションからターゲットの状態を推測するのが釣りの楽しさであり、これからの時期のメバリングにおいても釣果を左右するキモとなる。攻略の手がかりとなるあらゆるファクターに目を向け、それらを味方につけて春~初夏のメバリングを楽しみたいものだ。
須磨一文字・渡船情報
渡船 須磨丸(〒654-0049 神戸市須磨区若宮町1の1の4 TEL080・1440・4001)。※阪神高速道路・若宮ICから5分。東へ徒歩2分の場所に須磨ヨットハーバー駐車場あり(駐車料金は600円/1日)。
使用タックル
ジグヘッドリグ
【ロッド】
ダイワ・月下美人EX-AGS AJING 64LS-SMT
【リール】
ダイワ・月下美人 EX1003
【ジグヘッド】
ダイワ・TG 月下美人 SWライトジグヘッドSS 0.6㌘
【ワーム】
ダイワ・月下美人 ビビビーム
フロートリグ
【ロッド】
ダイワ・月下美人 MX86ML-S・K
【リール】
ダイワ・カルディアLT2500-XH
【ライン】
ダイワ・UVF 月下美人 ライン 月ノ響II+Si 0.4号
【リーダー】
ダイワ・月下美人 リーダー6Lb
【フロート】
オリジナルフロート
【ジグヘッド】
ダイワ・月下美人SWライトジグヘッド鏃 SS パワーフック0.3㌘
【ワーム】
ダイワ・月下美人 クロスビーム1.5㌅
【辻原伸弥・プロフィール】
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。



