釣りと釣り場環境の変化について|【ほぼ月刊 武田 栄!vol.4】
不安が生み出す逃げる釣り
世の中の景気のよしあしについては、自称「庶民生活評論家・栄田 武(さかえだ たけし)」の別名を持つワタクシとしましては、「んなもん、ええわけないやろ?」と声を大にしていいたいところではありますが、こと釣りにおいては一部のジャンルが大流行して何かスゴいことになっております。
僕自身、みなさんに負けず劣らずの釣り好きゆえ、20歳を前にしたころから「釣りと釣り場の環境」について人一倍考えているような気がします。
そりゃ、当時はまだ高価過ぎたジョンボートにエレキでバス釣りを楽しんでいたところへブイブイブイイ-ンッとVハルや、意味なく速いエンジンつきボートが大挙して湖に浮かび出したことにゲンナリしたり、海では自分や仲間内だけで楽しんでいた釣り場にどんどん人がくるようになったりするのだから当然。大人になるにつれてさまざまな現実的な社会問題や、それらにともなう生活環境の変化などをこれでもかと体感するうちに「大丈夫かいな、俺らの遊び場は…?」とちょくちょく考えさせられます。
もうすっかり故郷といってよいほど地域のみなんとも仲よくしていただいている僕のホーム、泉南エリアを例にあげれば、地元の漁師のみなさんに聞くまでもなく「魚が獲れない現状」は手に取るように分かります。そして、泉南といえば都市部から最も近く、訪れやすい自然海岸エリアということで、毎夜のごとく街から釣り人が押し寄せます。ある意味瀕死の釣り場環境ではあるものの、ひとたびシーズンや時合となれば未だに大満足できるほどの釣果が上がることもあるのだから、ありがたいというかスゴというか…。
そんな現状の中で僕が抱いている不安はこのコラムをご覧のみなさんならご理解いただけると思いますが、そういった狭間で日々邁進しております(笑)。
50歳を過ぎ、少しはゆっくりじっくりと思っていましたが、まだまだタケダ式よろしく「逃げる釣り?」を実践していかなくてはならないようです。
【武田 栄・プロフィール】
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