磯で青物とヒラスズキ狙いを両立させる方法は?|【ショア大型青物への道 vol.5】
青物アングラーによくある失敗
青物師・ヒラ撃ちあるある①
風速10㍍以上の風が吹く中、男らしく青物タックルを振り回す青物アングラー。反応が得られずふと足もとのサラシに浮気し、ヒラスズキタックルを持ち出してサラシを撃つ。すると「ガツン!!」と青物がヒットしてドラグが勢いよく逆転。あっという間にラインがプチン。青物の存在に気づき、青物タックルに戻してアプローチを再開するも反応が得られず…。「あれ、ヒラスズキタックルなら食うのかな? いやいや、それではまた切られるし…」 結局、あれこれやっているうちに自分でもよく分からなくなって時合が終了。
青物師ヒラ撃ちあるある②
今度は本命の青物にラインを切られないように、青物タックルのみで磯に立つことに。太い仕掛けでもブリブリと泳ぐミノーをサラシに撃ち込みます。「さあ、ヒラスズキでも青物でもかかってこい!!」という気持ちでアプローチするとさっそくサラシからヒラスズキが飛び出してきましたが、ハリ掛かりしません。年々ヒラスズキも警戒心が強くなっており、ミノーを引くだけでは通用しないケースが増えています。
そこで、ミノーをトレースするだけではなく、サラシに送り込んだり、ドリフトで食わせにかかります。ただ、竿が硬くて送り込むのが難しく、試行錯誤を繰り返すことに。いつの間にか青物のことを忘れて難しいヒラスズキ狙いに熱中。そうこうしているうちに時間がきて納竿。
以上は過去に私が経験した失敗談ですが、同じような経験をされた方もおられるのではないでしょうか? 男らしく青物だけを狙おうと考えていても、やはり磯ではヒラスズキの存在が気になるものです。
青物タックルでヒラスズキ狙う際の注意点
前述した失敗談を踏まえ、ヒラマサやカンパチ・ブリをメインに狙いつつ、ヒラスズキもサクッと釣る。それを実現する方法の1つが13㌢前後のフローティングペンシルやシンキングペンシルを使用することだと考えています。
糸フケを適度に出し、「チョーンチョーン」とサラシの中でルアーを動かしてやれば、ペンシルで「潜る、浮上、スライド、ドリフト」というアクションが演出できます。むしろリーダーが太いほど潮流の影響を利用した移動距離の長い動きを演出することができ、ヒラスズキも青物も躊躇なく食ってきます。また、糸フケのある状態での素早い合わせには、青物ロッドの張りがいい働きをしてくれるものです。
ただ、唯一の難点となるのはフック選びです。いわゆる大型青物用の極太フックでは、ヒラスズキを確実に掛けることは難しいというのが正直なところです。これは使用するロッドやアングラーの体格などによっても違いが出てくる部分でしょう。
そして、私が信頼するヒラスズキ用のフックはどちらかというと曲がるタイプではなく、折れるタイプです。重要なことは良型のヒラマサやカンパチ・ブリが掛かったときにも全力でやり取りできる強度と、それをサポートするセカンドリーダー(ナイロン)の伸びです。加えてフックはフトコロまでしっかりと刺さらなければ変形します。また、抜き上げやズリ上げなどで魚が水面を割ったあとはフックへの負担が一気に増すことも忘れずに、自分なりにいろいろと試して下さい。
以上、今回は講釈が長くなりましたが、釣りはフィールドに立ってナンボです。そして、今後も春の盛期が続くということで、試行錯誤しながら青物&ヒラスズキ狙いのロックショアゲームを満喫されてみてはいかがでしょうか。その際に今回ご紹介した私の考え方がヒントになれば幸いです。
使用タックル
※青物&ヒラスズキ兼用
【ロッド】
ゼナック・デフィ ミュートス110HH RGガイド
【リール】
ダイワ・10ソルティガ5000
※現行モデルのメーカー商品ページはコチラ
【ライン】
PE5号
【リーダー】
PE10号(5㍍)+ナイロン80Lb(8㍍)+フロロ130Lb(2㍍)
【ルアー】
シェルシェイピングルアーズchipper12、13、14
シェルシェイピングルアーズ・真平12、14
【越智信清・プロフィール】
【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】
【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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