【青物&ヒラスズキ】よく釣る人が実践してる7つの良習慣
《習慣④》リリースはやさしく
魚をリリースするときには極力やさしく扱う。といっても、釣り人が思うやさしさと魚が受けるやさしさとはしばしば違う。これって男女の感覚と同じ⁉ なんてことはさておいて「やさしく」というと、やさしく取り上げ、やさしく抱いて、やさしく返すと思いがち。だが、実際には魚へのダメージを小さくするには極力魚体には触れない方がよい。
小さな魚ならフックをペンチで掴んでクルリと返すとポトリと海へ落ちる。これが最良である。大きな魚の場合にはネットに入れたらそのまま出さずにハリを外し、ネットを裏返して海へ返すのが一番。写真を撮る場合には口をフィッシュグリップで掴んで持ち上げ、撮影後は魚が酸欠にならないうちにすみやかに放流。
持ち上げたら口が痛いだろうとお腹を持つのは、リリースする場合にはあまりよろしくない。魚の口はとても丈夫なものなのだ。
《習慣⑤》他魚もすべてやさしく逃がす
他魚がヒットすることほどガッカリしたり、うんざりするものはない。もっとも、食べておいしい魚なら大歓迎だが、フグだのダツだのとなれば磯の上にうち捨ててそのまま放置というアングラーも多い。
だが、こうした魚も海中の食物連鎖の一員。人間なら食べないような魚だって、食物連鎖の中ではきちんと役に立っている。フィッシュイーターと呼ばれる魚を食べる魚たちはある程度の好みこそあれ、ほとんどの魚類を食べているものなのだ。だとすれば、他魚を陸に放置することはみすみす自分たちのゲームの相手の餌を取り上げているようなもの。どんな魚も面倒がらずにきちんと逃がしてあげることが明日のターゲットを守り成長させるのだ。
もちろん、他魚といえどもゴミのように扱えば死んでしまう。ターゲットと同じようにていねいに扱うことが大切だ。他魚の扱いを見ればその人が本当に魚や海が好きな一流アングラーかそうでないかがすぐ分かる。
《習慣⑥》魚がたくさん釣れたときは…
釣れた魚を持ち帰って食べるのはアングラーの特権であり、楽しみの1でもある。中にはオールリリースのアングラーもいるが、私のような魚好きからいわせると「もったいない」である。最近のように偽装がまかり通るような社会で、ちゃんと産地も採取方法もわかっている魚を食べられるなんて最高の贅沢である。
だからといって、釣れた魚をすべて持ち帰るのも気が引けるので小さい魚は逃がすなんてことを細々とやっている。でも、ときにはこんなへっぽこアングラーにも釣りの女神が舞いおりて、あとからあとから入れ食いで釣れるなんてことが起こる。特に青物などは群れに当たるとそれこそ入れパク。釣る方も頭に血がのぼっているから、まさに土佐の1本釣り状態。ハリを外すのももどかしくルアーを投げ入れる。
そして、群れが去ってふと現実に戻れば足もとには魚の山。さて、これをどうやって持ち帰る? 持ち帰ったところでどう処分する? なんてことで頭を悩ますことになる。
そこで私は入れ食い状態になると、わざとゆっくりとした動作で釣りをしたり、写真を撮ったりお茶を飲んだりして手を休めることにしている。竿を握ってしまうと「やめられない止まらない」になるのを防ぐためだ。これって意志の弱さの裏返し?
《習慣⑦》チェック表を作る
私は若いころから物忘れが多い。以前、何と銀行のATMの窓口に出金したばかりの100万円以上もの大金をそのまま忘れて帰ってしまったことがある。しかし、世の中捨てたものではない。ある方が拾って届けてくれ、ことなきを得た。そのとき、警察の方に「この町の現金の忘れ物の最高額です」と褒められた(わけではないが)。
そんな忘れん坊将軍の私なので、釣り場であれがない、これがないということが少なくない。さらに、私は磯も船もやるマルチアングラー(ただ気が多いだけともいうが)のためその日の天候しだいで行き先がかわり、持参するタックルも異なる。フウフウいいながら磯を歩いてポイントに着いてみたらザックに大きなジグしか入っていなかったり、船で沖に出てからアジング用のルアーしかないことに気がついたり…。
そこで活用したいのがチェック表だ。ちょっとした紙に常用する道具を記入し、ラミネート処理して壁に貼っておけば忘れ物が激減するのは間違いなし。ただ、私のように表を見ることも忘れるようだと重症だ。
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