シーバス・エギング and more!! 春の釣果アップを実現するヒント | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

シーバス・エギング and more!! 春の釣果アップを実現するヒント

場所による季節の移行のズレを把握

南北に広い地形とあって季節の移行にタイムラグが生じる紀東エリアでは、先取りを意識して行動することで常にホットな釣り場で竿を出せる。

まず、1月から3月上旬にかけては基本的にシーズン・オフだが、黒潮の分流の影響を受けるエリアでは秋イカの延長線上といったイメージで釣れ続く。もっとも、黒潮の動向しだいなのでムラがあることは否めない。

それが、3月中旬になると前記のようにアワビ漁の解禁にともなって一気に活性が上がる。ただ、4月に入ると伊勢湾奥の木曽三川などから雪解け水が流入し、一気に釣況がわるくなる。このタイミングであえて狙うなら、アワビ漁の解禁時に釣果があったポイントの周辺にある潮通しのわるいワンド、北西風に対して風裏となる南東に開けた場所などに目をつける。

その後、ゴールデンウィークに入るとしだいに釣れ始めるが、まだ本番ではない。前記のように5月中旬の蒸し暑い夜に虫が大量に発生すれば、産卵を意識したデカイカがシャローに入ってくる。また、この動きはしだいに北上していくので、釣果の出た釣り場に固執することなく常にフレッシュな個体の接岸を追って狙い目をかえていくことで継続的に好釣果を得ることができる。以後は、6月上旬をピークとしてしだいにサイズや群れの規模が縮小するが、お盆ごろまで狙うことができる。

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情報は実戦に落とし込んでこそ生きるもの。雑多なデータが指し示す正解への道筋を泥臭く捜し続けることが大切だ。

地道な通い込みが必須

先取り感覚を磨くためには、釣果が得られたときの状況をきちんと整理して記憶しておくことだ。釣り場周辺の草花の様子、シカやイノシシなどの野生動物の出現、漁業者の動向といった目に見える要素や、その前後の天気図や黒潮の動向などを覚えておきたい。そのうえで、その釣り場に通い続けてそれらのデータを精査すること。中には釣況とまったく関係のない要素もあるからだ。

ネットワークを駆使して得た情報を元にすみやかに釣行すれば釣果は得られるだろう。しかし、ハシリの時期の爆釣を必然的かつ恒常的なものにするにはシーズンを先取りするしかない。そのためには精緻なデータの積み重ねが必須である。それは地道な釣行の繰り返しによってのみ得られる経験値と同義であって、一朝一夕で成立するものではないが、必ずやアングラーとしての資質の向上に繋がるはずだ。

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コツコツが結実したときの達成感、これも釣りの醍醐味であると感じている。

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