【ビギナー必見】エギング・日中の波止で目指せ1㌔アップ‼《前編》
春のエギングは秋の新子狙いよりも難易度が上がりますが、釣れれば大型が期待できるだけにぜひトライしたいものです。情報収集の精度を高め、餌木の基本アクションをしっかりと実践すれば初チャレンジでもチャンスは十分にありますよ‼
解説:広川嘉孝
春イカ狙いのデイゲームの魅力
エギングで手堅く釣果を得ようと思えばナイトゲームが有利であることは否めません。とはいえ、秋と春はデイゲームでも釣果が期待できますし、日中は視覚情報を最大限に生かして楽しむことができます。
秋は個体数が多く、小型を主体に数釣りが楽しめるシーズンです。それらが生存競争によって数を減らしながら成長するので、春には数こそ見込めないものの「ドカン‼」と目の覚めるようなアタリで大型がヒットしてきます。とはいえ、個体数の少なさ、親イカへと成長するまでに積んできた経験、そして時期的に産卵行動が重なることから気難しく、キャッチ率は高いとはいえません。
だからこそ1パイを手にしたときの達成感は高く、その感動を1度味わうとヤミツキになります。特に春の陽気と青空の下、風光明媚な釣り場でキャッチする1パイには格別な喜びが詰まっています。
シーズナルパターン
春イカの行動は水温に左右されることが多いため、シーズナルパターンはエリアによって異なります。おおむね17~19度の水温帯が広がり、数日間その水温で安定している状況ならば好釣果が期待できます。
私のホームの関西エリアでは、春を迎えると黒潮の影響を受けるエリアが太平洋側から紀淡海峡へと続く北側へと広がります。2~3月あたりから南紀方面に黒潮が接岸し、4~5月にかけて水温の上昇とともに中紀から紀北方面、泉南方面、淡路島、瀬戸内方面へと順を追ってアオリイカが北上していきます。
春のエギングにマッチするタックル
春のエギングでは1㌔から2㌔を越える大型のアオリイカがターゲットとなり、使用する餌木のサイズも大きめの4号がメインとなります。そのため秋よりもパワーのあるタックルで挑むのがベターです。
私の場合、ラインはPE0.8号とリーダー2.5号を基準にしています。ロッドは硬いだけでなく、大型を掛けたときに粘り、強い溜めの効くパラボリックアクションのモデルがおすすめです。
秋のような小型はまず釣れないだけに、ヒットしたアオリイカを抜き上げるのは無理と考えて下さい。玉網やギャフなどのランディングツールは必携です。
食味も抜群なアオリイカですから確実に取り込み、すぐにクーラーボックスへ保管すること。鮮度を保って持ち帰り、おいしくいただきましょう。
●ロッド&リール…本命が大型のアオリイカであることに加え、秋シーズンよりも餌木を遠くのポイントへ届ける必要があるため、標準よりも少し硬めのロッドを選びます。クラスでいうとMHとなりますが、メーカーやブランドによって基準が異なるので購入の際は釣り具店のスタッフによく相談しましょう。
リールはロッド操作時のリズムが取りやすく、巻き取りが楽なハイギヤタイプ(目安としてはハンドル1回転あたり80~90㌢ほど)が使いやすいでしょう。きめ細かなドラグ調整が可能なタイプほど身切れを防ぎやすく、アオリイカの取り込み率がアップします。
●ライン&リーダー…高感度が求められるためPEラインが必須となります。太さは0.8号前後が最適です。また、色分けされたラインは、餌木の位置を把握しやすいのでオススメです。
●餌木…やや沖めを狙う春イカシーズンには遠投性に優れたタイプが有効です。メーンに使用するサイズは4号。初チャレンジなら根掛かりの多発を想定して5~10個ほど用意しておきたいところです。ノーマルタイプをメーンに、強風時や深場狙いにおいて扱いやすいディープタイプがあれば安心です。
●偏光グラス…海中の情報はもちろん、表層付近のイカの姿を捜すときに使います。釣果を左右する大切なツールです。
●ギャフ…1㌔前後がアベレージサイズとなるため取り込みにはギャフを使います。柄の長さが釣り場にマッチするかどうかを事前にチェックしましょう。
●エギング用スナップ…リーダーと餌木との接続に使用します。餌木の交換がスムースになることに加え、ナチュラルな動きを演出できます。
●ヘッドライト…暗くなり始めた時間帯に海中をチェックするのに重宝します。また、そのままナイトゲームに移行という選択肢も生まれます。
《参考タックル》ロッド=ゼナック・ガホウジン AG80パラボリック/リール=シマノ・ステラC3000MHG/ライン=PE0.8号/リーダー=シーガー・プレミアムマックスショックリーダー11.5Lb(2.5号)/バレーヒル・ロケッティア ホバーロック4号
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