青物&アオリイカ、水温と釣果の関係を実証|【F.R.E.A.M vol.5】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

青物&アオリイカ、水温と釣果の関係を実証|【F.R.E.A.M vol.5】

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青物&アオリイカ、水温と釣果の関係を実証|【F.R.E.A.M vol.5】

水温の上昇により釣果も上向きに…

翌朝は潮通しのよい激流ポイントにエントリー。さっそく潮流の具合を判別するためにミノーをキャストして巻いてくると「コツ!!」と何かがアタッてきました。海面をよく見ると、ダツがミノーを追いかけてきていました。ダツは温かい潮に乗って回遊する魚なので、この魚がいるということは水温が上がったと推測できます。

とりあえずそのままミノーで釣り続けていると、瀬際で「ゴン」と元気のよいアタリが!!  魚は糸を引き出して下へと走ります。根に突っ込む引きから「アイツかも?」と考えながら浮かせるとやはりカンパチ(ネイゴ)でした。

その後、ほどなくして少し離れた場所でキャストしていた釣友にもヒット!! 僕よりも大きなカンパチをキャッチしました。このカンパチが釣れた時点で水温を測ると20.5度。カンパチを狙うには申しぶんのない水温でした。一気に水温が上がり、沖にいたカンパチがショアラインに差してきたのでしょう。その後も昼前までキャストを続け、2人とも1匹ずつ釣ったところで磯上がりとしました。

ショア青物&エギング・ロウニンアジ 水温5
水温上昇とともにカンパチが襲来!!
ショア青物&エギング・ロウニンアジ 水温6
釣友もカンパチをキャッチ!!

水温20度ということでモンスタークラスのアオリイカが釣れるかもしれない!!  そんな期待感が高まって時間延長が決定。夕まづめにアオリイカを狙うことにしました。当地では19~20度ラインの潮が差し込んできたら、春の大型アオリイカのヒットが期待できます。例年なら3月下旬から4月初旬にかけてがスタートとなることが多いです。

ワクワクしながらポイントにエントリーしましたが、暖流に乗って厄介なものが流れついていました。毎年3月ごろに決まって流れてくる藻(ホンダワラ)の第一陣です。PEラインがこの藻に乗ってしまうと、PEを引っ張ってフォールを安定させることができないのでかなり厄介です。

水温を測ると21.4度とさらに上がっており、流れ藻の間を捜してキャストを繰り返します。そして、日も少し傾いてきたころ、潮が速くなってきたので餌木を3.5号から4号にチェンジしてアップ気味にキャスト。底付近まで落としてショートジャークを7回ほど入れ、潮に乗せて流すと「グィーッ」と餌木をひったくるアタリが!! 合わせを入れると無事にヒットし、キャッチしたのは1.8㌔のアオリイカでした。

ようやくマシなサイズを手にすることができて少し安堵しました。その後もさらなるサイズアップを目差しましたが、激流と流れ藻に阻まれてヒットがないまま日没を迎え、納竿としました。

ショア青物&エギング・ロウニンアジ 水温7
夕まづめに釣れた1パイ。大型のアオリイカは暖流に乗って接岸します。

水温計測の重要性

先の釣行では初日の水温が14.1度、そこからたったの2日間で21.4度まで上昇しました。当地におけるこの時期の水温が不安定なことをお分かりいただけたと思います。前述したように水温が急激に下がると魚もアオリイカも深場に落ち、温かい潮とともにショアラインに差してくるので、この時期は釣果も安定しません。

  • 2日間で水温がどんどん上昇していきました。

僕自身、水温を参考にして釣りをするようになってからエギングでは釣果なしで帰ることは、ほとんどなくなりました。水温を実測して地道にデータを取ることでその水温で狙える魚種や釣れ始める時期、竿を出すべきエリアなど、いろいろなことが見えてきます。

もちろん海水温には地域差があります。潮の動きが緩いエリアなどで急激に水温が上昇すると赤潮などが発生し、逆に釣れなくなったりもします。したがって水温が上がることは一概によいとはいえないのですが、当エリアにおいては水温が上昇傾向にあるときが釣れるタイミングとなることが多いです。

人工衛星などによる水温情報は各機関が発表しているため、釣行前にそれを参考にすればいいでしょう。それと水温計には非接触式(放射式)と接触式がありますが、個人的に前者は距離によりかなりの誤差があると感じているのでおすすめしません。後者の水温計を海水に浸けて測る方法が信頼できると思います。

モノにもよりますが、決して高価なアイテムではないのでこの機会に購入し、ぜひ釣り場に持参されてはいかがでしょうか?  きっと新しい発見があると思いますよ!!


使用タックル

《青物用》

※①と②のそれぞれの組み合わせで使用

【ロッド】
①ダイコー・ロッキーショア106/14
シマノ・コルトスナイパーS1000MH

【リール】
①シマノ・08ステラSW10000PG
シマノ・ツインパワー4000XG

【ライン】
ダイワ・UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Si5号

ダイワ・UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Si2号

【リーダー】
サンライン・ベーシック船ハリス20号(4.5ヒロ)

サンライン・ベーシック船ハリス10号(2.5ヒロ)

《エギング用》

【ロッド】
オリムピック・Calamaretti Prototype TIPO-L GOCPLS-862MH

【リール】
シマノ・16 ヴァンキッシュC3000

【ライン】
スクイッドマニア・スモークシールド0.6号

【リーダー】
シーガー・グランドマックスFX2.5号

【ルアー&餌木】
デュエル・マグダーター125F

タックルハウス・コンタクト ブリットCBP145

ダイソー ・ジグロック40㌘
ヤマシタ・エギ王Qシリーズ4号


【東村純孝・プロフィール】

鹿児島のSWルアーゲームフィッシングクラブ、KFC(Kagoshima Fishing Crew)に所属。クラブのスローガンである「魚至上主義」のもと、ロックショアでのカンパチ狙いをメインに、エギングなど幅広い釣りを楽しんでいる。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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