【2019サクラマスジギング最前線】今シーズンの傾向と対策は?
ジャークパターンについて
今年の下北半島、尻屋崎のサクラマスジギングですが、今のところポイントは大きく分けて2個所。港から2時間の距離にあるポイントと1時間のポイントです。
2時間コースのポイントは水深があって130㍍前後。探るレンジは100~60㍍で、ベイトは5㌢ほどの小魚(おそらくキュウリエソ)です。一方、1時間コースのポイントは水深は100㍍以浅で、狙うレンジは70~30㍍。ベイトはマイワシ、メロード(オオナゴ)で大きさは15㌢ほど。
前述のように2月3日、28日の釣行は2時間コースで、2月20日、3月8日の釣行は1時間コースでした。2つのポイントは水深や狙うレンジが違うのはさることながら、やはりベイトの種類が異なるのが釣りに大きく関わってくるのではないかと思っています。
実際にベイトが小さい2時間コースではスロー系の釣りで挑みましたが、ジグを大きく動かすよりも、小さくヒラを打たせるイメージのアクションが有効だったように思います。ロッドのベリーを大きく曲げ込むジャークではなく、ティップを曲げて一瞬だけジグを飛ばすイメージです。このジャークにリールの巻きはハーフピッチで小さく上げてくる感じです。また、ロッドを振らずにリールの巻きでティップを曲げ込む感じのジャークが効果的だったと感じています。
近海の1時間コースでは、ベイトは15㌢ほどのイワシやメロード。2月20日の釣行では前回のイメージを引きずって同じような釣りを展開。つまり、小さなジャークとロッドを振らずに誘い上げる釣りを実践した結果、散々な目にあいました。バラシが多発したわけですが、改めて考えるとジャークの弱さに起因してサクラマスの捕食スイッチが入り切らず、ジグへの当たりが弱かったのではないかと思っています。
この1時間コースのポイントではジグを飛ばす初速の速さと飛びのあとの静止、水平姿勢がキモであったと考えています。実際にこの釣り方にかえた3月8日の釣行ではバラシなし。気持ちのよい金属的なアタリを堪能しました。やはりそれぞれのベイトが好むジャークパターンが存在するようです。
そして、このベイトの種類によるジャークパターンとは別に、必ず存在するのが大型サクラマスが好反応を示すジャークパターンです。これは「サクラマスジギングあるある」なのですが、毎回大型を釣り上げるのは同じ人だったりするのです。そういったアングラーの釣りを見ていると、ジャークのテンポや強さが他のアングラーとは違っていたりします。ビギナーズラックという言葉がありますが、これに近いものが存在するように思えてなりません。
レンジの重要性
サクラマスを攻略するうえで最大のキモとなるのはレンジの掴み方です。狙うタナについては船長からアナウンスがありますが、これに自分なりの修正を加え、釣りをしながら調整していくことが好釣果の秘訣です。したがってリーダーをメインラインに結束する際は、きっちりとPEラインのカラーマーカーの始点から接続するなど、基本を押さえて経験を積むことが大切です。
また、どのポイントでもそうですが、ボトムまでジグを落とし込むとタラやアイナメ・カレイなどの底物を上ずらせてしまいます。こうなるとサクラマスジギングの邪魔になることもあるので要注意。また、宙層でひたすらシャクり続けると、タナボケして釣果に結びつかないこともしばしば。自分の狙っているレンジをしっかりとイメージしながら、集中して釣りをすることが肝要です。ジャークでジグを上げてくるのが縦軸、魚のレンジに合わせるのが横軸。少なくともこの縦軸と横軸が交わることが釣るための必須条件です。
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