フライで楽しむ磯のヒラスズキ|【Mr. Perfect vol.4】
タンデムフックでラストチャンスに賭ける
ヒラスズキがいるのは分かっているが、出てもワンバイトだろう…。もうミスバイトは避けたい。そこでナチュラルな泳ぎは損なわれるが、フッキング率を優先してタンデムフックのストリーマーに交換して挑むことに。カラーはピンクヘッドだ。
1投めはサラシが強過ぎた感じ。2投めはポイントを外れてしまった。そして3投め、フライがいいタイミングでポイントに近づいたところでヒラスズキがバイトしてフライが消えた‼︎
合わせを入れるとラインが水を切り、ロッドが大きく曲がった。「よし、ヒット‼︎」 あまりラインを出していなかったので、早々にリールファイトを開始。ロッドはグリップ部から曲がり、逆転するスプールに対してハンドブレーキをかけながらのファイトがたまらない‼︎ ギヤ比1:1のフライリールは魚と対等に闘っている感覚さえある。もちろんポンピングもできないので、強引に根をかわすときは自らが移動しなければならない。
そうこうしているうちにヒラスズキが磯際まで寄ってきた。ここは全体的に足場が低いのでロングロッドのストロークを生かし、波に乗せてズリ上げ、無事ランディングに成功。キャッチしたのは60㌢クラスだがメチャメチャ嬉しい‼︎フライを見るとテイル側のフックのみが掛かっていたので、タンデムフックにしたのが正解だった。
撮影後はガラにもなくヒラスズキに「ありがとう‼︎」なんていってリリース(笑)。アベレージサイズ1匹でここまで満足できるのはフライでキャッチしたからこそだ。
このエリアはヒラスズキの魚影が濃く、季節風の影響も少ないのでフライで狙えるのかもしれない。ただ、今までいろんなアプローチを試して得た収穫(発見した魚の習性やヒットパターン)はたくさんあるので、それを検証するのが楽しみにもなっている。今後も恵まれ環境に感謝しながら、身近なところからチャレンジしていこうと思う。
使用タックル
【ロッド/リール】
14.6f㌳(#9、#10/LAMSON4
【ライン/コントロールリーダー】
WF10F/ナイロン70Lb(約1.5㍍)
【ティペット】
ナイロン30Lb(約2㍍。※IGFAルールからは外れています)
【フライ】
ストリーマー(デシーバータイプ)
【程野 昇・プロフィール】
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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