アジング・サイズアップを実現する実戦的手法|【Catch the Fun!! vol.4】

アジング 尺アジ1

同じポイントでより大きなアジを釣ろうと思えば魚や群れの特性を知ることが重要。そのうえで潮流の状態などをしっかりと把握し、水中をイメージしてレンジを釣り分けることが不可欠となるから…

Text & Photo 加地武郎

そろそろ海の中も真冬の最低水温になるころですね。エリアによっては大型アジのシーズン開幕を迎えますが、僕の地元の徳島では大型アジがほぼ抜けてしまい、湾内に残った豆アジを釣るのが精一杯の厳しい時期です。となると前回(アジング・数釣りを実現するアプローチの手順)に続いて数釣りのパターンをご紹介…と考えましたが、2回連続で同じネタというのもいかがなものかと…。そこで、きたるべき大型アジのシーズンに向け、サイズアップをテーマに設定。実釣の模様に交えて経験に基づいた僕なりの考え方を紹介したいと思います。

水中の状況をイメージする

アジは基本的に同サイズの群れで行動をともにしているのですが、よい餌場にはさまざまなサイズの群れが回遊してくるもの。たとえば、常夜灯の明かりが効いているポイントにはプランクトンが多く、それを食べに小さな魚が集まります。この小さな魚が豆アジだったりするのですが、他にもアミやチリメンのようなシラスなども集まります。そして、これらが良型アジにとって格好のベイトとなります。

また、水深があって潮通しのよいポイントではレンジによって潮の速さや流れが異なります(いわゆる二枚潮)。そして、その流れの境目には流されてくるベイトを狙ったアジが集まります。

このような好条件がいくつも重なるようなポイントでは大小さまざまなサイズのアジが入り混じることも多々あります。その中からサイズのよいアジを効率よく釣るにはアジの動きを注意深く観察し、海中がどのような状態なのかを常に想像し、頭の中で水中のイメージ図を描くことが重要となります。その中でよほどの高活性でない限り、アジの群れはある程度サイズごとに分かれて行動していることを意識しましょう。

アジング 尺アジ2
まずは自分なりにポイントの状況を把握することから始めます。好条件が重なるポイントではレンジごとに回遊しているアジのサイズが異なると考えましょう。

レンジを釣り分けることの重要性

先日の釣行でも良型から小型まで、さまざまなサイズのアジが同じポイントにいて非常に釣りづらい状況でした。スタート時はほぼ無風で潮もまったく流れておらず、水面でピチャピチャと小アジのライズが見られる状態でした。確認のために1㌘のジグヘッドに1.5㌅のワームをセットしてキャストしてみると、20㌢までの豆アジが入れ食い。サイズアップを狙うべくキャスト後にカウントダウンでレンジを刻んでいくと、15カウント付近で25㌢ほどの中型アジが混じってくるようになりました。

このようなときは豆アジを避けるためにワームを大きくしたり、長くしたりすることも多いと思いますが、豆アジの活性が高いときは逆効果です。5㌢ほどの極小豆アジが10㌢程度のゴカイを何度もついばんで食べることから考えても、ワームのサイズを大きくするのは得策とはいえません。ひと口で食べられないワームでもついばんでくるため、これがすべてショートバイトとして伝わってきます。もちろん、大きな餌は捕食効率がよいので大型の魚に好まれますが、個人的にはワームのサイズではなく、レンジを釣り分けるのがベストだと考えています。

具体的には単純に潮の緩い状況なら大型ほど深いレンジにいることが多くなります。このときの釣行でも1.5㌘のジグヘッドに変更して宙層からボトムを探ると、尺サイズがコンスタントにヒットしました。

ただし、潮の流れが緩いときは広範囲のレンジでアタリがでるため、効率のわるい釣りを強いられことを覚悟しておいて下さい。宙層に近づくほど中型が混じって邪魔をされてしまいます。ちなみに僕の場合、このようなときは潮が効き出すまで待つことにしています。

アジング 尺アジ3
さまざまなことを想定したうえでパイロットリグを投入。これにより攻略のヒントを得ることができます。

良型アジのレンジを特定

釣行当日はタイミングよく潮が効き始めました。表層から宙層は流れが緩く、宙層からボトムは速く流れるようになりました。流れに緩急がつくことで潮の境界がはっきりとし、大型アジが一定のレンジに凝縮されやすくなります。

ここでジグヘッドを0.8㌘に変更し、ワームもシルエットのはっきりとしたアジに認識されやすいカラーにかえました。これをカウントダウンで宙層まで落とし込み、速い流れの際をドリフトで流すとおもしろいように尺アジを連発させることができました。

アジング 尺アジ4
良型のレンジをが特定して効率のよいリグで狙えばこの通り。この日も強い引きを堪能しました。

潮の境界の把握法

潮の緩急の境界はカウントダウンフォール中のラインの出方(走り方)を見ていればある程度判断できると思います。急に速くなったり、遅くなったりするので注意深く観察して下さい。とにかく水中の様子を自分なりにイメージするように心がけ、静かな夜の海で妄想にふけって下さい(笑)。

アジング 尺アジ5
刻々とかわる状況の中でいろいろと考えを巡らせるのがアジングの醍醐味だと感じています。


使用タックル

【ロッド】
ゴールデンミーン・アリア ARS-64S
Amazonで見る

【リール】
シマノ・ヴァンキッシュC2000S

【ライン】
YGKよつあみ・チェルム アンバーコード SG D-PET クリア0.3号
Amazonで見る
YGKよつあみ・G-SOUL OHDRAGON WX4F-1 SS140 0.4号
Amazonで見る

【リーダー】
YGKよつあみ・チェルム アンバーコード アブソーバー ウルトラストロング FCリーダー0.8~1号
Amazonで見る

【ジグヘッド】
土肥富・レンジクロスヘッド1.5㌘
Amazonで見る
土肥富・フロードライブヘッド0.8~1㌘
Amazonで見る

【ワーム】
FISH LABO・リヴァーチ(プロト)
レイン・アジアダー
Amazonで見る


【加地武郎・プロフィール】

「楽しみを釣る」をモットーに、日々地元・徳島のフィールドへ足を運んでいる。幼少のころより釣りに親しみ、現在はマル&ヒラスズキ狙いをはじめ、メバルやアジなどのライトゲームにも精通。圧倒的な経験と卓越したセンスでさまざまなゲームフィッシングを深く追求する実力派アングラー。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう