VSショアヒラマサ・遭遇率を高める取り組みとは?|【ショア大型青物への道 vol.3】

ショアヒラマサ ベイト1

冬のショアヒラマサ狙いでキーとなるのはキビナゴ、カタクチイワシ、トウゴロウイワシといった小型ベイトの存在。まずはそれらの動向を掴むためにポイントへ通うことが大前提となるから…

Text & Photo 越智信清

冬場は小型ベイトの回遊がキー

インフルエンザが全国的に流行していますが、みなさん元気に釣行されていますか?  私は週に1度のペースで磯に立っていますが、このところ休日は海が凪ぐことが多く、厳しい釣りを強いらています。今回はそんな悪戦苦闘の中での魚との出会いや、自分なりに見えてきたことについて紹介したいと思います。

結論からいうと、2月中旬までの1カ月はヒラマサの気配を感じることができませんでした。例年、私は1月中旬からベイト捜しに集中します。そして、過去には1~2月に愛媛の地磯でヒラマサを3匹釣っていますが、それらのキーとなったのは大量の小型ベイトの存在。キビナゴ、カタクチイワシ、トウゴロウイワシが多く接岸している磯を見つけ出すことがヒラマサを手にする近道となります。

トウゴロウパターン

1月中旬から下旬にかけては2回釣行しました。この時期はトウゴロウイワシの回遊が見られます。1回めの釣行では他の釣り人がほとんどくることのないマイナーな地磯にエントリー。タックルの準備をしていると案の定、早朝の薄暗い穏やかな海面に特徴的なライズが見られました。ヒラスズキです。

シンキングペンシルで手早く2匹を釣り上げ、ペンシルポッパーに交換してヒラマサを狙うことに。すると、さっそく派手な食い方で竿が曲がりましたが、ヒットしたのは70㌢ほどのハマチでした。トウゴロウイワシについた魚の時合は非常に短いため、素早くリリースして次を狙いますが反応がありません。そこでルアーをシンキングペンシルにかえるとヒラスズキの反応が続きました。

その後、周囲が完全に明るくなるとともに海が静かになり魚からの反応も途絶えました。念のために午前10時ごろまでキャストを続けましたが、アタリがなかったので納竿としました。 

翌週も釣行しましたが同じ状況ながらヒラスズキのライズが減少し、なおかつヒラスズキの胃に入っていたトウゴロウイワシのサイズが例年に比べて小さいこともあり、次週は釣行エリアを変更しようと考えました。

ショアヒラマサ ベイト2
ベイトの動向はもちろん、サイズもしっかりとチェックしておきたいところです。

ベイトの回遊が確認できない中で…

2月になり、例年キビナゴやカタクチイワシの回遊が見られるエリアへと釣行しました。1回めの釣行ではほどよいシケに恵まれ、夜明け前に2匹のヒラスズキをキャッチ。以降は本命のヒラマサ狙いに切り替えましたが、海から生命感が感じられません。気になったので先ほど釣ったヒラスズキの胃の中を確認すると空っぽでした。

これではヒラマサのヒットは期待できないと考え、急いでタックルを片づけて10㌔ほど離れた磯に向かいました。ここでも2匹のヒラスズキをキャッチしましたが、やはり胃の中は空っぽでした。磯をあとにして山道を登りながら、翌週の釣行について考えますが、キビナゴやカタクチイワシの回遊が見られないということで今後の見通しが立たちませんでした。

ショアヒラマサ ベイト3
ヒラスズキの胃の中は空っぽ。ベイトの動向を見失ってしまいました。

そうして1週間が経ち、次の釣行チャンスがやってきましたが、やはりポイントのあてはありません。とりあえず自宅を出発し、ナギの海を眺めつつ車で海岸線を走っていると「適当にランガンしよう!!」という気持ちになりました。

ワンタックルだけ持って1個所め、2個所めとポイントをチェックしますが、何の反応もありません。すぐに見切って3個所めの磯に降りると、何となく魚がいそうな雰囲気が漂っていました。

20㌢のペンシルポッパーを遠投していると、やはり何ともいえない釣れそうな雰囲気を感じます。そして、30分後に気持ちよく水面が割れました。不思議な引きをする魚を寄せて抜き上げると、1㍍弱のサワラでした。持ち帰っておいしくいただこうと魚の処理をしていると水面がザワザワとしています。ようやくキビナゴの群れに出会えたようです。

狙いの魚ではないものの、サワラは真冬のご馳走です。結局、この日に釣れたのは1匹だけでしたが、美味な魚が釣れたことに満足。また、胃の中にはたくさんのキビナゴが入っていたため、今後の展開にも期待が持てるという意味でも大きな収穫です。次の釣行がシケに重なることを願いながらポイントをあとにしました。ちなみに、持ち帰ったサワラは非常に美味で、これをアテにいただいた日本酒と焼酎で心も体も癒されました。

ショアヒラマサ ベイト4
美味なサワラが釣れたことも嬉しかったですが、それよりもベイトが確認できたことが大きな収穫でした。


今後の見通しと各ベイトの特徴

今後、希少なヒラマサと出会うために重視するのは、とにかくベイトの群れを捜すことです。キビナゴ、カタクチイワシ、トウゴロウイワシといった小型ベイトの例年の動きに合わせて釣行する必要があります。その点を踏まえ、私が愛媛の磯で感じていることは以下のようになります。

●キビナゴ…春に向けて大きな群れが特定の磯に着くことが多く、日を追うごとに沖磯よりも地磯に寄る傾向がある。ただ、産卵に向けた移動なのか、群れを見つけても翌週には違う磯に移動していことも多い。2日連続で釣行できるようなら、初日にランガンして群れを見つけ、2日めの早朝に勝負を賭ける。

●カタクチイワシ…このベイトが大量に磯回りで見られる場合、ほとんどは青物に追い込まれている状況で、ボイルが頻発するので発見しやすい。湾の外に出られずに長期間同じ磯にとどまっているが、長期化するほど青物のルアーへの反応がシビアになる。

●トウゴロウイワシ…毎年、ほぼ同じような回遊パターンとなる。4月ごろにはサイズが大きくなってこれにヒラマサがつく。群れが居着く磯を見つけたら、毎年同じ時期に楽しむことができる。

 

冬~春のベイトに関する情報は以上のようになりますが、3月中旬までの1カ月間はサイズのよいキビナゴの群れを捜して釣行しようと考えています。ただ、当分は2日連続で釣行できそうにないので、とにかくランガンでヒラマサに出会いたいものです。


使用タックル

【ロッド】
ゼナック・デフィ ミュートス110HH(RGモデル)
現行モデルはコチラ

【リール】
ダイワ・10ソルティガ5000
現行モデルはコチラ

【ライン】
PE5号

【リーダー】
PE10号(5㍍)+ナイロン80Lb(8㍍)+フロロ130Lb(2㍍)

【ルアー】
シェルシェイピングルアーズ・blueking200
シェルシェイピングルアーズ・chipper13


【越智信清・プロフィール】

地元の愛媛で10歳のころよりSWルアーゲームに親しみ、学生時代を大阪で過ごしたことから激戦区の紀伊半島で釣りの腕を磨く。帰郷後は「その磯のヌシを釣る」ということをテーマに、1年を通して大型ヒラマサを追い求めている。独自の硬派なスタンスでターゲットに挑み、各種トップウォータープラグを用いた釣りを得意としている。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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