釣果に繋がるフックセッティングの妙【オフショア・近海ジギング編】

近海スロージギング フックセッティング1

ジグの動きに大きな影響を与えるフック。目指すのは他のタックルも含めて気持ちよくジグを操作できるセッティングとなるから…

解説:加藤啓之

ジグの動きを左右する大事な要素

僕の場合、フックには「魚を掛けること」はもちろん、「ジグの動きを制御する」という役割も求めている。そのうえで魚のサイズに合わせるということを考え、①フックサイズ、②アシストラインの太さや長さを重視して調整する。

近海ジギングを想定した場合、僕が釣行時に用意するフックとアシストラインの組み合わせは以下の通りだ。

●太軸3/0+PE20号(中芯入り)
●太軸3/0+PE20号(中芯なし)
●普通軸3/0+PE15号(中芯入り)
●普通軸3/0+PE15号(中芯なし)
●普通軸2/0+PE10号(中芯入り)
●普通軸2/0+PE10号(中芯なし)

※フックはすべてショートシャンクタイプ。アシストラインはそれぞれ長さの異なる3パターンを用意。

近海スロージギング フックセッティング2

セットアップの手順

アシストラインについてはフロント、リヤともにハリがジグの中央にくる長さからスタート。状況に合わせて調整していく流れとなる。

目指すのはそのときの海況に合わせて最も気持ちよくジグを操作できるセッティングに持っていくこと。これはフックの調整だけでは不可能なので、当然ロッドやリール、ラインも加味して考える。

ここで理解しておきたいのは、フックはジグが自走する際に抵抗物になるということ。この点を踏まえて潮が速い場合はジグの抜けのよさを重視し、緩い場合はゆっくりとジグを操作して最後の自走まできっちりと動かしきれているかを確かめる。

そして、抜けのよさを求める場合はフロント、リヤともにアシストラインを短めに、自走を補助したいときはフロントを短めにしてリヤを長くする。

以上のようにジグのどの位置にフックがあれば抵抗を最小限に抑えられるかを考えてセッティングを煮詰める。

前述の通りまずはジグの中央にハリがくるようにセットするのが基本だが、正確には魚が噛みついてくる位置にあるのが望ましい。これは魚のやる気にも左右される部分であり、同じバイトでも食いついてくる場合とちょっかいをだしてくるケースでは理想的なアシストラインの長さや太さが異なる。やる気があるときは吸い込みが強いので太軸フック+太めのアシストライン、やる気がないときは吸い込みが弱いので普通軸フック+細めのアシストラインを使用するといった具合だ。

近海スロージギング フックセッティング3

ジグアクションをコントロール

フックが抵抗物であることを利用し、ジグの動きをコントロールすることも重要な戦術の1つである。たとえば、ジグのフロントに抵抗の大きい太軸フック(アシストラインは短め)をセットし、ジグの進行方向への慣性力を制御する。ジグを横に向けてすぐに止めるようなイメージだ。また、リヤフックのアシストラインを長くしてキールの役目をさせ直進性を上げる(横を向いてからの自走を安定させる)。

さらにはフロントに太軸、リヤに普通軸のフックをセットすればフォール時のバタつきを制御できる。フォールの際は進行方向が前後逆になるため、抵抗物をフロントにつけることでフォール時のジグ姿勢が安定するわけだ。

他にも例をあげるとキリがないが、いずれにしても各フックの特性を理解したうえでいろいろと試してほしい。

近海スロージギング フックセッティング4
僕が愛用している、がまかつ・鎌鼬ヘビー3/0~6/0、鎌鼬1/0~4/0。ヘビー(太軸)と普通軸の3/0と4/0がかぶるため、ジグの抵抗物の役割をさせる際にアシストラインの太さや長さの他、ハリの重さ、大きさの違いがだせてバリエーションが増える。魚の掛かりがよいことは大前提として、「気持ちよくジグを操作する」ための抵抗物としての役割を考えて設計されている。

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