遠州灘のアカムツジギング・ジグの当たりカラーの重要性|【オフショアスピニング魂 vol.1】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

遠州灘のアカムツジギング・ジグの当たりカラーの重要性|【オフショアスピニング魂 vol.1】

アカムツジギング 遠州灘1

遠州灘でアカムツジギングを楽しんできました。当日はジグカラーに偏食が見られる特殊な釣況の中、一人勝ちを狙ってさらなる当たりカラーを探り当てようとしたところ…

Text & Photo 村瀬清之

2018年12月21日、愛知県渥美半島・赤羽根漁港から出船の「ぽん助丸」さんに乗船してアカムツを狙ってきました。最近は新島のキンメダイばかり狙っていたのですが、久しぶりに少し浅い水深のアカムツ狙いでラクをしようと考えてのことです(ちなみに「ぽん助丸」さんの場合、アカムツ釣りで狙う水深は260〜310㍍となります)。事前に遊漁船のwebサイトをチェックしたところ、「1㌔オーバーのアカムツがボコボコ」という心踊る文字が目に飛び込んできました。「これは行くしかない!!」と思い、予約を取ろうと船長に連絡して状況を伺うと「黒潮の蛇行が入って表面水温が例年よりも4度ほど高く、潮も速い」とのこと。事前情報を加味して準備に取りかかり釣行当日を迎えました。

当たりカラーの模索にこだわった結果は…

当日の海況は多少潮が速いと感じるぐらいで予想よりも落ち着いていました。遠州灘は夏を除いて比較的潮が緩い海域ですが、当日は潮が適度に流れて釣れそうな雰囲気でした。
アカムツジギング 遠州灘2
久々のアカムツジギングに期待が高まります。

ここ遠州灘は割と大型のアカムツも多いようですが、基本的には300~1,300㌘までのサイズが入り混じる海域です。そして、私のアカムツジギングは数よりもサイズ重視の釣り方です。具体的には硬いロッドと細いラインを用い、潮切れのよいジグを飛ばして、本来のフォール姿勢でフロントフックにバイトさせるという方法です。しかし…、今回は少しばかり勝手が違いました。

「ぽん助丸」さんのアカムツ釣りはジギングの場合も餌釣りと同乗で、片舷のみでの流しとなります。ひと流しの実釣時間は10~15分ほどで、着底回収と小移動があるので実際には30分弱になります。ゆっくりと船を進ませながら順に落としていくので、よほど潮がわるいとき以外はほとんどオマツリがありません。

アカムツジギング 遠州灘3
このように片舷のみでの流しとなります。

そして、通常は先に落とし始める餌釣りからアタリがあるので、魚がいることを確認できます(餌とジグの違いはありますが…)。ただ、この日は餌釣りも仕掛けが合わなければ食い渋る状況で船長から檄が飛びましたが、その中にヒントがありました。「オレンジと夜光だぞ、ケイムラは外せ!!」 ここでジガーならピンときますよね? そう、レッドゼブラです。案の定、船長のいうことを素直に聞いたジガーには次の流しでアカムツが釣れました。

一方、私は他の当たりカラーを捜します。タチウオやイカ狙いなどで当たりカラーを捜し当て、一人勝ちを経験したことがある人なら、一生懸命さらなる当たりカラーを捜すと思います。この日の私も欲張ってそれを実践したわけです。

次の流しでも同じカラーを使っていた人にアカムツがヒットしました。そして、他のカラーを物色中の私にはここでも配当なし。その次も、そのまた次も結果は同じ。そんなこんなで気づけば実釣時間の3分の2を費やしていました。

背に腹はかえられず…

この日、ジガーは私を含めて3人。私以外はすでに複数のアカムツをキャッチしていますが、私はここまで小さなムツが1匹のみ…。やはり背に腹はかえられないということで、さすがに私もジグをレッドゼブラに変更しました。

すると後半の4流しで5ヒット。アカムツ4匹にスルメイカ1パイという釣果でした。通常はひと流しで1投ですが、着底後すぐにアカムツがヒットしたので、目玉を出すほどの男巻きで抜き上げ、すかさずジグを放り込んだのでもう1匹釣ることができました。ヒットしたのはスルメイカでしたが…。

結果、この日のジギングの釣果は3人で4匹、4匹、5匹の計13匹。終わってみれば何とか形になりました。

アカムツジギング 遠州灘4
アカムツジギング 遠州灘5
レッドゼブラに変更してからはハイペースで釣果を重ね、何とか帳尻を合わせることができました。

当日の釣況分析

通常、アカムツはジグの形状や誘い方に強く反応するように感じていますが、この日は珍しくジグのカラーに強く反応しているようでした(あくまでも個人的な見解です)。そんな中、答えのカラーが出ているのに他の当たりカラーを捜そうと欲を出し、危うく玉砕しかけました。ただし、それでも状況によっては他の当たりカラーを捜すことは重要だと考えています。

それと、カラーを合わせてからは他の人よりもよく釣れ、型もよかったので、釣り方は合っていたのかなと思っています。ちなみに、釣行後はジグケースにレッドゼブラが少なくなっていたので、すかさず大量に仕入れました(笑)。

アカムツジギング 遠州灘6
釣りに探究心は不可欠。この日はその点も含めて楽しめました。

アカムツ&スルメイカ料理

  • アカムツの炙り。

使用タックル

【ロッド】
ディープライナー・ロジカル70 ♯8(プロト)
ホッツ・スロースタイルSSS64XHS (プロト)

【リール】
ダイワ・ソルティガ 4000H(スプールはキャタリナ4000PE)
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【ライン】
バークレイ・スーパーファイヤーライン 0.5号
バークレイ・スーパーファイヤーライン カラード 0.5号
ホッツ × MOMOI・スロースタイルバーチカルPE X8  0.4号
※スーパーファイヤーラインを使用する場合、先(ジグをセットする側)の200㍍はスーパーファイヤーライン カラード、あとは通常のスーパーファイヤーラインをセット。レンジの把握が重要となるタチウオジギングなどでは細かく色分けされたカラードの方が使い勝手がよく、中深海の釣りでは個人的に通常モデルのラインカラーの方が見やすいと感じています。以上の理由から流用できるよう、そのようなセッティングとしています。

【リーダー】
シーガー・グランドマックス 3.5号
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【ジグ】
ディープライナー・スピンドルナロー 400㌘(カラーはレッドゼブラ)
ディープライナー・スパイナロー 400㌘(カラーはレッドゼブラ)

【フック】
カルティバ・ジガーミディアム チェイス ♯4/0(プロト)
カルティバ・ジガーライト シワリ ♯3/0
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【村瀬清之・プロフィール】 中深海も含めたさまざまなジギングに精通するエキスパート。常識にとらわれないスタンスでスローピッチジャークにおけるスピニングタックルの可能性も追求している。また、独自の着眼点とアイデアを生かし、Justice Anglers’ Productsの代表としてアシストホルダーなど、さまざまな人気アイテムを世に送り出している。

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